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金融・経済ニュース

ブレグジット交渉、第1段階協議の合意は12月にずれ込む見通し

2017-08-10 09:22:00.0

 EU(欧州連合)のブレグジット首席交渉官であるミシェル・バルニエ氏は7月下旬、ベルギー・ブリュッセルで開いたEU加盟国大使との非公式会合で、「ブレグジット交渉の第1段階協議の合意が12月にずれ込む」との見方を示した。ブレグジット交渉は6月19日に行われ、その後、7月17−19日にも開かれた。8月最終週、9月第4週、10月第2週にも行われ、早ければ10月の協議で英国内のEU市民の在留権問題と1000億ユーロ(約13兆円)の手切れ金問題で合意する予定だった。

 バルニエ氏は、7月17−19日に開かれたブレグジット交渉において、「問題解決に向けた具体的な提案も示さず交渉は平行線で終わった。英国の98人のブレグジット交渉のスタッフは、政治的な大局に立って協議をまとめる能力を持ち合わせていない」とし、ハードブレグジット(強硬離脱)に向かって一歩近づいたとの見方を示した。

 英国側は10月の与党・保守党の党大会前にはEUに具体的な支払額を公表できないという足かせがあり、ブレグジット交渉が進まない要因となっている。それでも8月6日のサンデー・テレグラフ紙がEU情報筋の話として、「テリーザ・メイ首相は自由貿易協議に入ることを条件に360億ポンド(約5.1兆円)まで支払う用意がある」との観測を流した。テリーザ・メイ政権は「根も葉もないうわさに過ぎない」として全面否定し、火消しに躍起となっている。以前にはメイ首相が500億ポンド(約7.2兆円)まで支払う用意があるとの観測も流れるなど混乱が続いており、今後のブレグジット交渉で手切れ金の落としどころを見つけるのは難しい状況だ。

提供:モーニングスター社