金融・経済ニュース
米7月雇用統計は予想上回る強い内容、早期利上げ後押しか
2017-08-07 09:15:00.0
<チェックポイント>
●米早期利上げを後押しする強い内容
●FRBの9月資産買い入れ縮小、年内追加利上げ観測を後押し
●非農業部門雇用者数、2カ月連続で20万人超す
米労働省が4日に発表した7月の非農業部門雇用者数は、前月比20万9000人増と、市場予想の同18万1000人増を上回った。民間部門の大幅増加(20万5000人増)が寄与して2カ月連続で20万人を超す強い伸びとなり、09年6月から始まり17年で9年目に入った景気拡大期が続いていることを示した。
また、5月分は15万2000人増から14万5000人増へ下方修正されたが、6月分は22万2000人増から23万1000人増へ上方修正され、5−7月の平均は4−6月の平均の19万4000人増に対し19万5000人増とほぼ変わらず。年初来でも月平均で18万4000人増と、18万人をやや上回り、雇用者数の急回復を示した前月の勢いを維持した。
7月の1時間当たり平均賃金(全従業員のデータ)は前月比0.34%増と前月の0.2%増を上回った。また、前年比では2.5%増と平均賃金も伸びていることから、市場が想定するFRB(米連邦準備制度理事会)の9月資産買い入れ縮小や、年内の追加利上げ観測を後押しする内容といえそうだ。
失業率は前月の4.4%から4.3%へ0.1%ポイント低下し、依然として5月に記録した4.3%と並び16年ぶりの低水準が続いている。7月は労働者数と失業者数がともに増えたが、失業者の増加は、仕事を探すことをあきらめていた労働者が職探しに向かったものの、仕事を見つけられなかったためだ。失業者として分類されない「職探しをあきらめた労働者」が減少したとみられる。労働市場への参加の程度を示す労働力人口比率は前月の63.7%から64.0%に上昇しており、労働力人口の増加も明るい材料だ。
なお、政府部門を除いた民間部門だけの雇用状況は前月比20万5000人増で、2日に発表された7月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング社)雇用統計は前月比17万8000人増。政府統計の民間部門がADPを上回ったことから、次回9月1日に開示予定の改定値を注視する必要がありそうだ。
提供:モーニングスター社




