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RBA、政策金利を1.50%のまま据え置き―11会合連続
2017-08-01 15:25:00.0
<チェックポイント>
●金融政策に対する姿勢は「中立」を維持
●豪経済は中期的に年率3%成長を見込むも家計債務は高水準で個人消費は懸念材料
●低金利水準が豪経済の安定成長につながる
RBA(豪準備銀行)は1日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)を市場の予想通り過去最低水準である1.50%のまま据え置くことを決めた。16年9月に据え置きに転じて以降、11会合連続の現状維持となる。
また、バイアス(金融政策に対する姿勢)もニュートラル(中立)を維持した。
RBAは会合後に発表した声明文で、景気について、「オーストラリア経済の状況は概ね変わっていない」との現状認識を示した上で、今後の見通しについては、「今後2−3年間、経済は年率約3%増のペースで拡大していくことが予想される」とした。ただ、「国内経済の見通しに対する不安定要素は国内消費の動向で、足元で小売売上高は上向いてきているが、実質賃金の上昇が緩やかで家計債務も高水準となっていることから個人消費が抑制される可能性が高い」と景気への先行き懸念を示した。
雇用市場の見通しについては、前回7月会合時と同様に、「雇用の伸びはこの数カ月、強い結果を示しており、さまざまな先行指標は雇用の伸びが続くことを示している。失業率は今後2−3年間、やや低下していくとみられる」とした。しかし、「賃金の伸びは依然として弱く、しばらくこうした状況が続く」と見ている。豪統計局が7月15日に発表した5月雇用統計では失業率が4年ぶり低水準の5.5%となり、新規就業者数も前月比4万2000人増と、改善したものの、引き続き慎重な見方を維持した。
インフレについては、「最近のインフレ指標はほぼわれわれの予測通りで、CPI(消費者物価指数)は2%上昇をやや下回っている」との認識を示した。見通しについては、「インフレ率は景気が強くなるにつれて徐々に伸びが加速していくとみられる」としつつも豪ドル高への懸念を示した。
その上で、RBAは、「低金利水準は豪経済を引き続き下支えしていく。こうしたさまざまな判断材料をもとに、金融政策を現状のまま維持することが経済成長を持続安定させ、やがてインフレ目標を達成することに役立つと判断した」と述べている。
提供:モーニングスター社




