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金融・経済ニュース

米17年4−6月期GDP成長率、前期比年率2.6%増―米商務省

2017-07-31 09:51:00.0

<チェックポイント>
●4−6月期実質GDP成長率、市場予想の2.8%増を下回る

●民間在庫投資減少と輸出鈍化が成長を抑制

●17年成長率の市場予想は2.2%増、トランプ大統領公約の3%超の成長は達成困難

 米商務省が発表した17年4−6月期(第2四半期)の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)は季節調整済みで前期比年率換算で2.6%増と、1−3月期(第1四半期)の1.2%増や16年10−12月期(16年第4四半期)の1.8%増から伸びが回復し、16年7−9月期(16年第3四半期)の2.8%増以来の高い伸びとなったが、市場予想には届かなかった。

 17年上期(1−6月)のGDP成長率は平均1.9%増となった。今回の統計発表では13−16年の実質GDP成長率の平均値も発表され、2.3%増に上方改定(改定前2.2%増)されたが、17年上期の成長率はそれを下回っている。

 4−6月期は、企業の設備投資が依然として高い伸びを維持したことが成長率を下支えしたが、GDPの押し上げ要因である輸出の伸びが鈍化し、企業在庫投資も減少に転じたことが重しとなった。また、GDP全体の74%を占めた個人消費は前期比年率2.8%増と1−3月期の1.9%増に比べ大幅に伸びたものの、13−16年の個人消費の伸び(平均3.2%増)に比べると弱い。

 GDPは例年、春先に強い数字が出る傾向にあり、このまま高い伸びを持続するのは難しい。多くのエコノミストは17年の成長率が2.2%増にとどまると予想しており、トランプ米大統領の選挙公約である3%超の伸びは達成困難とみられる。それだけにFRB(米連邦準備制度理事会)が年内に予定しているあと1回の利上げを正当化するのは難しくなった。

 個人消費を財とサービスに分けると、財支出は前期比年率4.7%増(1−3月期は0.7%増)と伸びが回復した一方、GDPの47%を占めるサービス支出は1.7%増(同2.5%増)と減速した。サービスはレストランやホテル、余暇レジャーの支出が1−3月期の増加から減少に転じたことで伸びが抑制された。財支出のうち、耐久財支出は自動車販売が減少したが、家具・家電の増加が寄与して6.3%増(同0.1%減)となった。一方、非耐久財支出も衣料品・靴が増加したことで3.8%増(同1.1%増)となった。

 今後の個人消費が高い伸びを持続するかどうかは難しそうだ。可処分所得の伸びが季節調整前で前期比年率3.5%増となり、1−3月期の5.1%増を下回った。可処分所得に対する貯蓄の割合である貯蓄率は3.9%と、1−3月期の3.8%を上回ったが、15−16年の5−6%台を下回っている。

 一方、民間設備投資は前期比年率5.2%増と、1−3月期の伸びを下回ったものの、依然として高い伸びを示した。政府部門(政府消費支出と固定資本形成)も軍事関連支出増が寄与して前期比年率1.0%増と、1−3月期の0.6%減から増加に転じている。

 反対に成長のブレーキとなったのは輸出だ。1−3月期の伸びを大幅に下回る前期比年率4.1%増にとどまり、GDP寄与度も1−3月期の0.85%から0.48%へ、純輸出(輸出額−輸入額)の寄与度も0.22%から0.18%へ著しく低下。実質の企業在庫投資の変動額も前期比年率で1−3月期の12億ドル増から3億ドル減と縮小に転じた。その結果、企業在庫のGDP寄与度も前期のマイナス0.02%となって足を引っ張った。企業在庫が縮小したことで、GDPから民間在庫投資変動額を差し引いた実質最終売上高は前期比年率換算で2.6%増となった。

 GDPデフレーターは、前期比年率で1.0%上昇と、1−3月期の2.0%上昇(改定前1.9%上昇)や市場予想の1.3%上昇を下回り、インフレの鈍化傾向を示した。また、PCE(個人消費支出)物価指数も4−6月期は同0.3%上昇と、1−3月期の2.2%上昇を下回った。FRBが重視しているコアPCE物価指数(値動きが激しいエネルギーと食品を除く)も同0.9%上昇(1−3月期は1.8%上昇)も減速した。

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提供:モーニングスター社