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金融・経済ニュース

米6月中古住宅、前月比1.8%減−住宅供給不足と価格上昇で購入手控え

2017-07-25 08:58:00.0

 NAR(全米不動産業協会)が24日発表した6月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、中古住宅の供給不足と価格上昇を受けて、前月比1.8%減の年率換算552万戸となった。直近の3月ピーク時の570万戸を3.2%下回り、市場予想の557万戸も下回った。

 住宅供給の過不足感を示す6月の住宅在庫(供給)は前年比7.1%減の196万戸と前年水準を下回った。同月の販売ペースに換算した在庫水準は4.3カ月分と、前月の4.2カ月分を上回り3カ月連続して上昇したものの、適正水準とされる6カ月分を依然として大幅に下回っており、深刻な供給不足の状況に変わりはない。

 6月の中古住宅の価格も中央値で前年比6.5%上昇の26万3800ドルと、前年水準を上回り年初来高値を付けた。16年の平均価格は23万3800ドルだったので約13%も高い水準だ。ちなみに、2月は前年比7.6%上昇、3月も同6.9%上昇、4月は同6.1%上昇、5月は5.7%上昇と、軒並み高い価格水準となっている。

 今月初めに発表された6月雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比22万2000人増と、4カ月ぶりの高水準となったように景気はしっかりしているものの、住宅供給不足が足かせとなっている。NARのエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅取得の需要は強いにもかかわらず、住宅供給が少ないため、手ごろな価格の住宅はすぐに売れ、他の住宅購入希望者は様子見をせざるをえなくなった」と分析している。

 ただ、明るい材料は6月の販売件数が前年比0.7%増と、わずかながら前年割れとならなかったことだ。住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利でみると、6月は3.9%と、2−5月の4.01−4.2%の水準から低下している。金利低下は住宅市場にとって追い風となる。ヤン氏は、「この時期から住宅購入者の数が減り始める傾向があるため、住宅供給不足で買いそびれた人は夏の終わりごろには今よりも幸運に恵まれる可能性がある」とし、少なくとも6−8月の中古住宅市場は厳しい状況が続くとの見方を示した。

 今後しばらくは在庫難が続くことで住宅価格がタイトな需給関係から一段と値上がりしていくことが予想される。また、住宅価格が低下しないもう1つの要因として、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が低下していることが挙げられる。6月のディストレスト物件の販売比率は4%と、前月の5%や4月の6%を下回り、08年10月以来の低水準となった16年9月の水準と並んだ。

 住宅専門家の中には、現在の住宅供給件数は94年当時とほぼ同じ水準だが、人口は当時よりも約6300万人も増えていると指摘するように、圧倒的に住宅が不足している。こうした住宅不足と価格上昇を反映して、初めて住宅を購入する新規住宅取得者の比率も16年全体の35%から5月は33%、そして6月は32%と一段と低下したように、手ごろ感のある住宅を見つけにくくなっている。中古住宅の過去1年間の販売件数は前月比でほぼ横ばいで推移しており、米国の住宅市場は停滞期に入る兆しが見えてきた。

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提供:モーニングスター社