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金融・経済ニュース

米6月小売売上高、2カ月連続で減少―4−6月期GDP伸び率抑制へ

2017-07-18 08:46:00.0

 米商務省が14日発表した6月の小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.2%減の4735億ドルと、前月(5月)の同0.1%減に続いて2カ月連続の減少となり、市場予想の同0.1%増を下回った。前年比では2.8%増となったが、5月の同4.1%増を下回り伸びは鈍化している。

 前月比で減少となったのは、5月の小売売上高の伸びが速報値の前月比0.3%減から同0.1%減へ上方改定(改善)されたためだ。また、最近の原油安でガソリン販売価格が同1.3%減と、2カ月連続で減少したことも響いている。ガソリンや自動車など月毎に変動が激しい項目を除いたコアの小売売上高も前月比0.2%減と、前月の同0.3%減に続いて2カ月連続の減少となった。ただ、市場予想の同0.3%減より下げ幅は縮小した。

 全体的に、ガソリン販売を筆頭に、アパレルの前月比0.1%減、レストラン・バーの同0.6%減、百貨店の同0.7%減、食品スーパーの0.4%減、スポーツ・趣味・音楽・書籍の同0.6%減と、消費者の買い控え傾向が目立った。これは米労働省が7日に発表した6月雇用統計の強い結果とは裏腹な結果だ。ただ、その雇用統計も6月の非農業部門雇用者数が前月比22万2000人増と、4カ月ぶりの高水準となった一方で、賃金の上昇率はタイトな労働市場となったわりには期待されたほど伸びず、6月の平均時給(全従業員のデータ)は前月比0.15%(4セント)増の26.25ドルにとどまった。他方、週平均労働時間は前月比0.3%(6分)増の34.5時間となり、アナリスト予想の34.4時間を上回った。労働時間が増えたわりには賃金の上昇ペースが緩やかなのは、新規に雇用が創出されても低賃金の仕事が多いためで、今後の景気回復の足かせになる。

 今後、小売売上高の動向は判断するには8月7日に発表されるクレジットカードや自動車ローン、教育ローンなどを含めた6月の消費者信用残高をみる必要がある。10日に発表された5月の消費者信用残高は前月比184億ドル増と、4月の同120億ドル増を上回る大幅増となり、5月の小売売上高も改定値で前年比4.1%増と、高い伸びとなった。

 小売売上高のうち、コアの売上高はGDP(国内総生産)統計の個人消費支出に組み込まれるため、重要な指標となっているが、前月比で減少が続いていることから、6月の個人消費支出(8月1日発表)が弱い結果になる可能性を示している。このため、第2四半期(4−6月)GDP伸び率が抑えられるとみられる。GDP伸び率は世界金融危機(07年12月−09年6月)以降、年間約2%増の実質成長率にとどまっており、トランプ大統領の3%超の成長率達成には小売売上高が大幅に回復する必要があるといえる。

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提供:モーニングスター社