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FOMC議事録:複数のメンバー、保有債券減額は2−3カ月以内に開始すべきと主張(2)
2017-07-07 08:55:00.0
FRBは年内にあと1回利上げを行うと見られているが、議事録では、複数のメンバーが「今後数年間、利上げを継続することによってインフレ率を中期的にインフレターゲット近辺で安定させるのに役立つと確信している」と述べており、利上げ継続を予想している。その根拠について、「利上げの効果が現れるまでには時間がかかるため、金融緩和政策が行われている時点から利上げを始める必要がある」としている。これはインフレが加速してからでは遅きに失するという考え方だ。
また、6月会合で利上げを支持した少数のメンバーは、「FOMCメンバーによる経済予測サマリー(SEP)で示されたように来年末までゆっくり追加利上げを行うという政策ではインフレ率を持続的にターゲットに向かわせることができなくなる恐れがある」と主張している。カシュカリ総裁はむしろ、ディスインフレ(物価上昇率の低下)のときは利上げを抑制した方が良いとする考え方なので意見が割れている。6月会合後、一部のFRB幹部は早ければ保有債券の減額を9月から開始し、その代わり利上げは12月まで控えるべきと主張し、カシュカリ総裁の考え方に同調していることから、今後のFOMCの利上げ継続の議論に影響を与えるのは必至だ。今回の利上げはここ半年間で3回目(今年に入って2回目、15年12月の利上げ開始からは4回目)となる。
バランスシートの正常化プログラムの効果についても委員の間で意見が分かれた。複数の委員は、「バランスシートが通常の水準に戻ることによって生じる金融引き締め効果で、FF金利はそうしないときよりも緩やかに上昇していく」とし、また、他の少数の委員も「バランスシートの正常化プログラムによる金融引き締め効果によって追加金融引き締め(利上げ)の程度が緩やかになる」と主張したが、他の複数のメンバーは「バランスシートが通常の水準に戻すことは金融引き締めの要因にはならない。FF金利の引き上げを決める際に深く考慮する必要がない」と否定している。
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提供:モーニングスター社




