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金融・経済ニュース

FOMC議事録:複数のメンバー、保有債券減額は2−3カ月以内に開始すべきと主張(1)

2017-07-07 08:54:00.0

 FRB(米連邦準備制度理事会)が5日に公表したFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(6月13―14日開催分)で、複数のメンバーが「これまでの市場との対話で市場はバランスシート縮小(保有債券の減額)に対する準備ができている。今後2−3カ月以内に減額を開始する、と発表することが望ましい」と指摘し、早ければ9月にも減額開始を主張していることが分かった。

 一方で、他の複数のメンバーは、「17年暮れごろまで待つべきだ」とし、また、他の少数派メンバーも「(期日が到来した債券への)再投資政策を急に変更すれば、FRBが金融政策を通常の状態に戻すペースを徐々にではなく速める方針に転換した、と市場に誤解される恐れがある」と主張。減額の開始時期をめぐるメンバーの考え方の隔たりは大きい。“待機派”の主張の根拠は、「まず今年下期(7−12月)中に米経済の回復が広範囲に及び、また、インフレ率も加速し始めたことが確認できてから減額を開始すべき」というものだ。

 サブプライムローン問題に端を発した世界金融危機(07年12月−09年6月)以降、景気支援のために量的金融緩和の一環としてエージェンシー(政府機関ジニーメイと政府系住宅金融会社)から買い取ったMBS(住宅ローン担保証券)や国債の保有額は4兆5000億ドルもの巨額に達していることから、FRBは6月会合でバランスシートの縮小方針を決めた。今後は、債券の償還期日が来ても再投資やロールオーバー(乗り換え)のペースを落とすことによって減額を進めるとしている。計画では最初は月額で国債60億ドル、MBS40億ドルの減額ペースで始め、1年かけて徐々に増やして最終的には国債は月額で300億ドル、MBSは200億ドルを限度とするとしている。しかし、このバランスシートの正常化プログラムについては、FRBは「年内実施」という大枠を明らかにしただけで、具体的にいつから減額を開始するかは明示しなかったため、開始時期が市場の関心を集めていた。

 また、6月会合で9人のFOMCメンバーのうち、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁だけが政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標の据え置きを主張して反対投票を行ったが、議事録では、カシュカリ総裁が「利上げを急げば、インフレ期待が低下し、インフレ率がFRBの長期のインフレターゲットの2%上昇を下回る可能性が強まる」と主張していたことが分かった。さらに同総裁は「最新の経済データをみると、雇用市場が一段と改善したことを示しているが、インフレターゲットの2%上昇の達成への懸念が強まっており、利上げを決める根拠がない」とし、「最近のインフレの低下が一時的なものかまた、インフレ率がターゲットに向かって加速し始めたかどうか確認する必要がある」とも述べている。

(2)に続く

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提供:モーニングスター社