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金融・経済ニュース

豪準備銀、政策金利を1.50%のまま据え置き

2017-07-05 10:22:00.0

 オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)は4日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)を市場の予想通り過去最低水準である1.50%のまま据え置くことを決めた。17年9月に据え置きに転じて以降これで10会合連続となる。

 また、金融政策に対する姿勢もニュートラル(中立)を維持した。最近の豪州経済の回復の兆しや、BOE(イングランド銀行、英中銀)を始めECB(欧州中央銀行)、カナダ中央銀行の総裁が相次いでインフレリスクを考慮して利上げに向かう考えを示唆していたことから、RBAの今回の金融政策決定会合の行方が注目されていた。

 RBAは会合後に発表した声明文で、雇用市場について、「雇用の伸びはこの数カ月、強い結果を示しており、今後もさまざまな先行指標は雇用の伸びが続くことを指し示している。しかし、賃金の伸びは依然として弱く、しばらくこうした状況が続く」「雇用市場はまちまちの状態だ」と述べ、豪統計局が15日に発表した5月雇用統計では失業率が4年ぶり低水準の5.5%となり、新規就業者数も前月比4万2000人増と改善したものの、慎重な見方を示している。そのうえで、「インフレ率は経済の拡大とともに緩やかに加速するとみられる」とし、「こうした見通しは低金利によって維持されている」と述べ、政策金利を据え置いたことを明らかにした。

 景気の現状認識については、「1−3月期成長率は一時的な要因で鈍化した。今後、鉱山関連投資はブームの終えんに伴って低水準に移行することから経済の拡大は緩やかになる。企業の業況感は改善しており設備稼働率も上向いている。一方で個人消費は家計の債務が依然高水準なことや実質賃金の伸びが緩やかなことを反映して依然として抑制されている」とまちまちな見方を示した。

 年初、フィリップ・ロウ総裁は市場に広がっていた利下げ観測について、住宅価格の上昇を招く恐れがあるとして否定的だったが、今回の雇用市場や企業の業況感の改善を受けて利下げ観測は後退した。しかし、その一方で個人消費は家計債務が高水準なことや実質賃金の伸びが緩やかなことから利上げに向かうのは依然として難しく、中立姿勢を維持せざるを得ない状況。金融先物市場では利上げ確率は18年半ばまでゼロかほとんどないと見ている。

提供:モーニングスター社