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来週の東京外為市場見通し=ドル・円は持ち合い下放れ、米経済指標と連休明けの中国市場に注意
2016-02-12 18:43:00.0
ドル・円予想レンジ:1ドル=110円00銭−114円50銭
今週のドル・円は急落した。週初8日は、原油先物価格の下落を背景に欧米株安が進み、リスクオフからドル・円は下落した。9日は日経平均株価が暴落、リスクオフの動きが一段と強まった。10日は日経平均株価が続急落したほか、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を受けて米利上げペースが減速するとの見方が広がり、ドル・円の下落に拍車をかけた。11日は日本が祝日となるなか、原油安を受けた欧米株安を受けリスクオフの円買いが続いた。
ドル・円の下落は、世界的金融市場の混乱を受けたリスクオフの円買いに加え、米景気の減速懸念を背景とした利上げペースの減退を受けたドル安が影響しており、FRBの利上げペースに影響を与える米経済指標には注目度が高まる。特に12日の1月小売売上高、16日の2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、1月PPI(生産者物価指数)、1月鉱工業生産は重要。米景気の先行き不透明感が高まれば、ドル・円の下げ足は速くなる。また、17日には1月26−27日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公表もある。世界的な金融市場に影響を与える観点からは、連休明けの中国市場にも注意が必要。中国経済指標では1月貿易収支、1月CPI(消費者物価指数)、1月PPIの発表が予定されている。
ドル・円は14年末から続いた1ドル=120円を中心とした上下5円程度のレンジ相場が崩れ、持ち合い下放れの動きとなっており、下値不安が強い。目先は1ドル=110円がめどとして意識されるが、その水準を下回ると14年末にもみ合った105円を目指す動きとなりそうだ。
提供:モーニングスター社




