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金融・経済ニュース

モーニングスター年末特集=「IPO」、なるか9年ぶり100社上場

2015-12-30 19:15:00.0

 2016年のIPO(新規上場)マーケットは活況展開が続きそうだ。上場銘柄数は2015年の92社と同程度の上場企業が誕生しそうで、2007年以来9年ぶりに100社の大台に乗せる可能性もある。株式市場が上場承認を待ちわびるZMP(東京都文京区)を筆頭に、注目度の高い案件が多く上場するとみられる。

 2015年は92社が株式公開。株高、好景気にけん引され、ベンチャー企業の上場意欲が高まっている。14年末に上場したgumi<3903>が上場してすぐに業績予想を下方修正して問題となったものの、その後のスケジュールに大きな影響は出ず。ただ、gumiと同様に話題性先行で上場したGunosy<6047>は公開価格比同値で誕生し、8月上場で公開価格の割高感が指摘されていたメタップス<6172>は不名誉な公開価格割れ発進。投資家の警戒感が現れた形となった。一方でIoT(モノのインターネット)関連のジグソー<3914>、クラウドコンピューティング関連のテラスカイ<3915>、O2O(オフラインtoオンライン)関連のアイリッジ<3917>など、新興市場の人気銘柄も多く登場している。

 ZMPの評判は、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>やアイサンテクノロジー<4667>といった自動運転関連銘柄の人気になって表れている。今年はZMPのほか、人工クモ糸素材のスパイバー(山形県鶴岡市)やクラウド会計ソフトを手掛けるfreee(東京都品川区)、フリーマーケットアプリのmercari(東京都港区)などが観測される。スパイバーは上場時期もあるが、ZMPと同様に提携するゴールドウイン<8111>など関連株も巻き込んだ人気となる可能性がある。

 証券業界にとって特大イベントであった日本郵政<6178>の上場は初値が堅調に付き、しかもセカンダリー(流通市場)でも堅調展開。かんぽ生命保険に関しては初値が公開価格比33%も上昇しており、郵政3社の株式公開は大成功となった。これがJR九州(福岡県福岡市)や、可能性は高くないが東京メトロ(東京都台東区)などといった大企業の上場意欲を刺激するシナリオも描きやすくなる。

 LINE(東京都渋谷区)も当初の15年上場を16年1−3月に延期しており、それが予定通りならばZMPと並んで前半戦の目玉となる。日米同時上場を画策しているようだが、成長性の面からも、話題性の面からもすでに旬を過ぎているのは事実だ。「珈琲所コメダ珈琲店」のコメダ(愛知県名古屋市)、テレビコマーシャルも行う名刺管理サービスのSansan(東京都渋谷区)、ネット印刷サービスのラクスル(東京都品川区)なども有力候補だ。

提供:モーニングスター社