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新興国ニュース

<新興国eye>インドネシア中銀、予想通り金利据え置き―今後は利上げ効果を見守る方針

2023-02-17 09:02:00.0

 インドネシア中央銀行(BI)は16日の理事会で、通貨ルピアの安定とインフレ抑制を目指し、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を5.75%に据え置くことを決めた。市場の予想通りだった。

 また、中銀は過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も5.00%、翌日物貸出ファシリティー金利も6.50%と、いずれも据え置いた。

 中銀はコロナ禍が始まった20年2月、景気を支援するため、利下げに転換、21年2月までに利下げ幅が計1.50%ポイントに達したため、翌3月会合から据え置きに転じた。しかし、インフレ加速を受け、22年8月会合で3年9カ月ぶりに0.25ポイントの小幅利上げに転換、前回1月会合まで6会合連続で金利を引き上げ、利上げ幅も計2.25ポイントに達した。金利据え置きは22年7月以来、7カ月ぶりだが、金利水準は依然、19年以来3年ぶりの高水準となっている

 中銀は会合後に発表した声明文で、「今回の(据え置き)決定はインフレとインフレ期待の継続的な低下を確実にし、コアインフレ率を23年上期に物価目標(2−4%上昇)に収束させるための先制的かつ前向きな措置だ」とした上で、「5.75%の政策金利は23年上期のコアインフレ率が2−4%上昇の範囲内に留まり、インフレ率(全体指数)が23年下期に物価目標に戻ることを保証するのに十分であると考える」とし、これまでの利上げが経済やインフレに及ぼす効果を見守りたい考えを示している。

 また、中銀は、前回会合時と同様、「インフレ、特に輸入インフレを抑制するための努力の一環として、ルピア相場の安定化を強化する」とし、利上げにより、自国通貨を高目に誘導し、インフレを抑制する戦略を継続する考えを改めて強調している。

 市場では中銀が据え置きに転換したことについて、1月のインフレ率が前年比5.28%上昇と、中銀予測を下回り、12月の5.51%上昇から大幅に鈍化したことや、ルピアが景気回復を背景にドルに対し、強含みとなったことを反映したと見ている。実際、中銀は声明文で、「これ(インフレ低下)は中銀によるインフレ抑制のための前倒し、かつ、先制的な金融政策の効果だ」と指摘。ルピア相場についても、「15日時点のルピア相場は22年12月末時点に比べ2.39%上昇した」とした上で、「国内の金融資産の魅力的な利回りが維持され、国際金融市場の不確実性が緩和。引き続き良好な国内経済見通しに対する前向きな投資家の認識に沿ったもの」とし、これまでの利上げが寄与しているとの認識を示している。

 今後の金融政策について、中銀は前回会合時と同様、「景気回復の勢いを維持するため、ポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を強化する」とした上で、「外為市場での介入を通じ、インフレ、特に輸入インフレを抑制するため、ルピア相場の安定化を強化する」とし、ルピア安阻止のドル売り・ルピア買いの市場介入を行う考え。また、中銀は、「引き続き、流通市場でのSBN(短期国債)の売買を通じ、SBNの短期の利回りを引き上げ、海外からのポートフォリオ投資の魅力を高め、ルピア相場の安定を強化する」としている。

 景気の見通しについて、中銀は、「家計部門の消費が高い伸びとなることが予想される」とした上で、「23年の成長率は中国経済の回復により、輸出が予測を上回り、4.5−5.3%増のレンジの上限となる可能性がある」とし、前回会合時の「4.5−5.3%増のレンジの半ば」から上方修正した。

 次回会合は3月15−16日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社