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<新興国eye>ルーマニア中銀、予想通り金利据え置き―インフレ減速見通しで利上げサイクルを終了
2023-02-10 08:48:00.0
ルーマニア国立銀行(中銀)は9日の金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間物レポ金利を7.00%に据え置くことを決めた。市場の予想通りだった。
また、中銀は主要政策金利の「プラス・マイナス1ポイント」のレンジの上限としている、市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利も8.00%に、下限にあたる資金吸収のための預金金利も6.00%に、いずれも据え置いた。
中銀が金融システム内の流動性を適切に管理するため、市中銀行が中銀に預ける預金準備率についても、自国通貨建ての預金準備率を8.00%、外国通貨建ての預金準備率も5.00%に、それぞれ据え置いた。
中銀は急速なインフレ上昇を受け、21年10月会合で3年5カ月ぶりに利上げを再開。前回1月会合まで11会合連続の利上げを実施、利上げ幅は計5.75ポイントに達していた。今回の会合で金利を据え置き、利上げサイクルを一時休止した。
中銀は会合後に発表した声明文で、金利据え置きを決めたことについて、前回会合時と同様、「ウクライナ戦争の勃発(22年2月24日)と、それに伴う西側の対ロ経済制裁措置が消費者の購買力や信頼感、企業の収益や投資に悪影響を及ぼすことにより、景気見通し、ひいては中期的なインフレ見通しに対する不確実性とリスクを生み出している」としたが、現行の高水準にある金利を引き上げず、当面、据え置くことを決めた。
現状維持の背景にはインフレ率が22年10−12月期をピークに低下傾向に入ったことが確認されたことがある。22年12月のインフレ率は前年比16.37%上昇と、主に原油価格や燃料価格の下落により、11月の同16.76%上昇を下回った。
また、中銀はインフレ見通しについて、15日に公表予定の最新の2月経済予測に基づき、「25年3月末までエネルギー料金の上限設定と負担軽減の補助金交付期間が延長されたため、24年半ばまでにインフレ率は従来予想よりも大幅に速いペースで伸びが減速する」とした上で、「具体的には、インフレ率は従来予想よりも約3四半期早く、23年第3四半期から1ケタ台の伸びに低下。年末時点のインフレ率は従来予想を大幅に下回ると予想される」としている。
今後の金融政策について、中銀は、「持続可能な経済の達成につながる方法で、中期的にインフレ期待を抑制し、インフレ率を物価目標(1.5−3.5%上昇)に戻すことを目指す」とし、景気支援とインフレ抑制の両立を目指す考えを改めて強調。その上で、前回会合時と同様、「中期的な物価安定の達成に必要なあらゆる手段を講じる用意がある」とし、追加利上げの可能性に含みを残した。ただ、物価目標の達成に関し、前回会合で使われた「政策金利の引き上げを通じ、貯蓄を促し」の文言が削除されており、利上げトーンを薄めている。
次回の金融政策決定会合は4月4日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




