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<新興国eye>ポーランド中銀、予想通り金利据え置き―5会合連続
2023-02-10 08:47:00.0
ポーランド中銀は8日の金融政策委員会で、これまでの積極的な利上げによる景気後退懸念に配慮し、主要政策金利の7日物レファレンス金利を6.75%に据え置くことを決めた。市場の予想通りだった。
また、中銀はロンバート金利と再割引金利、公定歩合、預金金利もそれぞれ7.25%、6.80%、6.85%、6.25%と、いずれも据え置いた。
中銀はコロナ禍後のインフレ急加速を受け、21年10月会合で9年5カ月ぶりに利上げに転じ、22年9月会合まで計11会合連続で利上げを継続。利上げ幅が計6.65ポイントに達したことから、利上げの効果を見るため、翌10月会合で据え置きに転じた。これで据え置きは5会合連続となる。
中銀は声明文で、金利据え置きを決めたことについて、前回1月会合時と同様、「世界経済の悪化はポーランドの経済成長の妨げとなる」とした上で、「(欧米の)主要中銀による金融引き締めにより世界各国のインフレとコモディティ(国際相場商品)価格が抑制される」、また、「中銀によるこれまでの大幅な金融引き締めはインフレ率の物価目標への低下を後押しする」とし、利上げの行き過ぎによる景気悪化を避け、過去に実施した利上げの効果を見守りたい考えを示した。
同国のインフレ率は22年12月が前年比16.6%上昇と、11月の同17.5%上昇を下回り、2カ月連続で伸びが減速した。インフレの低下について、中銀は、「エネルギー・燃料価格の伸びが鈍化したため」としたが、「需要が高まる中、商品相場の高騰や世界的なサプライチェーンの混乱による大幅なコスト増が消費者物価に転嫁されている」とし、コアインフレの高止まり懸念を示している。中銀の最新の22年11月経済予測によると、インフレ率は23年初めにピークに達し、25年後半には2.1−4.9%上昇と、物価目標に収束すると予想している。
今後の金融政策について、中銀は前回会合時と同様、「マクロ経済と金融の安定を確保するために必要なすべての措置を講じる。これには、とりわけ、インフレが上昇し続けるリスクを軽減することが含まれる」とし、追加利上げの可能性に含みを残した。政策金利はインフレ率を下回っているため、利上げ再開の余地はある。
しかし、中銀は景気見通しについて、「22年のGDP伸び率は前年比4.9%増に伸びが鈍化した。これは22年第4四半期のGDP伸び率が再び(前年比で)減少した可能性が高い」とし、景気後退懸念を強めており、金利据え置きの背景となっている。
市場ではマテウシュ・モラヴィエツキ首相が先週、1−3月期にインフレ率がピークに達したあと、減速すると予想されるため、今年後半に利下げへの道を開く可能性を示唆したことを受け、今後12カ月中に1ポイントの利下げを予想している。
また、中銀は通貨ズロチ相場について、前回会合時と同様、「ズロチ相場が金融政策の方向性と矛盾する場合、為替相場の変動を抑制するため、外為市場で(ズロチ買いの)介入を実施する」としている。
次回の会合は3月8日に開かれる予定。
<関連銘柄>
上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社




