youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>チェコ中銀、賛成多数で金利据え置き―2委員は0.5ポイントの利上げを主張

2022-12-22 08:58:00.0

 チェコ国立銀行(中銀)は21日の金融政策決定会合で、インフレを抑制するため、政策金利の2週間物レポ金利を7.00%に据え置くことを5対2の賛成多数で決めた。2委員は0.50ポイントの利上げを主張し、反対票を投じた。

 中銀は最近のインフレ加速を受け、21年6月会合で20年2月以来、1年4カ月ぶりに利上げを再開。今年に入っても2、3、5月にそれぞれ0.75、0.50、0.75ポイント引き上げ、6月会合では1.25ポイントの大幅利上げを決めた。利上げ幅が計6.75ポイントに達したことから8月会合で据え置きに転じ、利上げサイクルは9会合連続で止まった。これで金利据え置きは4会合連続。7.00%の政策金利は90年4月9日(7.25%)以来32年ぶりの高水準となっている。

 中銀は会合後に発表した声明文で、据え置きを決めたことについて、前回11月会合時と同様、「政策金利水準は国内需要を弱める高い水準にあり、家計部門や企業への貸し付けの伸びを鈍化させ、経済のマネーサプライ(通貨供給量)の伸びも鈍化させている」とし、これまでの利上げ効果を見守りたい考えを示した。11月のインフレ率は前年比16.2%上昇と、直近では9月の同18.0%上昇の高水準から伸びが鈍化していることも据え置きの決定に寄与した。

 今後の金融政策の見通しについて、中銀は前回会合時と同様、「物価の長期安定は、適度な賃金上げ要求と責任のある財政政策にかかっている」とした上で、「(次回会合時までに入ってくる)新しい経済データと将来の経済見通しに基づいて、次の会合で金利を据え置くか、引き上げるかを決定する」とし、将来の引き上げには(予断を持たず)オープンなスタンスを維持する考えを示した。

 また、中銀は、「市場は23年上期まで金利が据え置かれると予想しているが、その通りにならない可能性がある」とくぎを刺した上で、「もし、(需要拡大によって引き起こされる、いわゆる)デマンドプルのインフレ上振れリスクが高まった場合、中銀は金利を引き上げる用意がある」とした。利上げか据え置きかの判断については、「11月に公表された最新の経済予測と今後の経済データに基づいて政策を決定する」としている。

 しかし、中銀は、「インフレが十分に抑制されるまで、つまり2%上昇の物価目標で安定するまで、インフレとの戦いを続ける。これは金利がしばらくの間、比較的高いままであることを意味する」とも述べており、現在の高い水準で金利が当分の間、据え置かれる見通しを示唆している。

 インフレ見通しについては、中銀は、「インフレ率は来年1月には電気料金の抑制措置の効果が薄れるため、前年比約20%上昇に接近する。上昇の主な要因は電気とガスの価格だ」としたが、「インフレはこの水準でピークに達し、来春から減速し始め、1年半後(23年後半)には物価目標の2%上昇に低下する」とし、前回会合時の見通しを据え置いた。

 また、中銀は通貨コルナ安がインフレを加速させるとし、これまで頻繁にコロナ安阻止の市場介入を実施しているが、今回の声明文でも、「コルナの過度の変動(特にコロナ安)を防止し続ける」とし、為替介入戦略を変更しない考えを改めて強調している。

 次回の会合は23年2月2日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社