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新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株、インフレの再加速や新政権の財政支出拡大懸念で反落=BRICs市況

2022-11-14 09:17:00.0

 前週(7−11日)のブラジル株式市場は14日のボベスパ指数が前日比2.26%高の11万2253.49、週間ベースでは4日終値比5.00%安と、反落した。この結果、月初来で3.26%安、年初来では7.09%高となった。

 週明け7日は指数が急反落。翌8日は反発した。9日は反落。10日まで続落した。

 週前半は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。また、中銀が発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」で、22年のインフレ見通しが前週予想の5.61%上昇から5.63%上昇に2週連続で引き上げられたことや、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ新大統領が財政支出を拡大し、インフレを加速させるとの懸念も売り材料となった。その後は、海外株高となったことが好感され、安値拾いや値ごろ感による買い戻しが活発化した。また、鉱山大手ヴァーレが鉄鉱石相場の上昇を受け、急騰し、上げを主導した。他方、市場では米中間選挙と米10月インフレ率の結果への関心を強めた。

 週後半は、米中間選挙の結果が不透明なことや、仮想通貨市場の混乱を受け、リスク回避の売りが強まった。国内ではルラ新大統領の23年度予算案に対し、貧困層への財政援助制度「ボルサファミリア」の拡大や最低賃金の引き上げなどによる財政悪化懸念が広がり、地合いが悪化した。また、金融大手ブラデスコが大幅減益となり、急落し、下げを主導した。その後は、財政悪化懸念が引き続き売り材料となった。また、10月IPCA(拡大消費者物価指数)が前月比0.59%上昇と、4カ月ぶりに伸びが加速したことも売り材料となった。個別銘柄では国営石油大手ペトロブラスが急落し、下げを主導した。

 週末11日は反発。これまでの急激な相場下落を受け、安値拾いや値ごろ感による買い戻しが活発化した。また、重要な貿易相手国である中国が新型コロナ感染の拡大阻止で行動規制の緩和に踏み出したことが好感され、買いが強まった。

 今週(14−18日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側の対ロ追加制裁、台湾情勢巡る米中関係、中国の景気動向、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治、特にルラ大統領の経済政策も注目される。主な経済指標の発表予定は14日のGDP(国内総生産)の先行きを占う9月IBC−Br経済活動指数や17日の11月IGP−10インフレ指数(10月11日−11月10日まで物価変動指数)など。15日は「共和制宣言記念日」の祝日のため、休場となる。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、上場MSエマ<1681>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社