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新興国ニュース

<新興国eye>トルコ10月CPI、前年比85.51%上昇に加速―依然24年ぶり高い伸び

2022-11-08 08:49:00.0

 トルコ統計局が3日発表した10月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年比85.51%上昇と、前月(9月)の83.45%上昇や8月の80.21%上昇、7月の同79.6%上昇を上回った。依然として、98年6月(90.55%上昇)以来、24年4カ月ぶりの高い伸び。ただ、市場予想と一致した。

 同国のCPI伸び率はコロナ禍の悪影響が強まった20年の5月はサプライチェーン(部品供給網)の寸断により、前年比11.39%上昇、6月も同12.62%上昇と、2カ月連続で加速。その後、コロナ禍が一服し、サプライチェーンが正常化したことを受け、7月は同11.76%上昇に鈍化したが、11月(同14.03%上昇)以降、伸びは再び加速傾向にある。

 最近ではウクライナ戦争の勃発(2月24日)と、それに伴う西側の対ロ経済制裁により、エネルギー価格の高騰と、中銀の利下げに伴う通貨トルコリラの急落が加わり、インフレ率が急加速している。今回の10月CPIは21年6月(同17.53%上昇)以降、16カ月連続の加速。特に、10月統計では食品・清涼飲料水が前年比99.05%上昇と、9月の93.05%上昇を上回り、急加速が続いている。

 10月CPIの前月比は3.54%上昇と、9月の3.08%上昇や8月の1.46%上昇を上回り、2カ月連続で伸びが加速。6月の4.95%上昇以来、4カ月ぶりの高い伸びとなった。

 セクター別(前月比)では、アパレル・靴は8.34%上昇と、最も高く、次いで、食品・清涼飲料水が5.09%上昇、家具・生活用品は4.38%上昇となり、全体の伸び(3.54%上昇)を上回った。

 このほか、アルコール飲料・たばこが3.30%上昇、ホテル・カフェ・レストランは2.64%上昇、通信は2.60%上昇、住宅(光熱費や修理費)は2.57%上昇、どのカテゴリーにも入らないその他商品・サービスは2.47%上昇、運輸は2.19%上昇、ヘルス(薬局・美容)は1.79%上昇、レクリエーション・文化は1.27%上昇となった。対照的に教育は0.36%上昇と、最も低い伸びとなった。

 また、全体指数から値動きの激しい食品やエネルギーなどを除いたコアCPI(グループC)も前年比70.45%上昇と、9月の68.09%上昇や8月の66.08%上昇を上回り、12カ月連続で伸びが加速している。

 セクター別の前年比(全体指数)では、運輸が117.15%上昇(前月は117.66%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いで、食品・清涼飲料水が99.05%上昇(同93.05%上昇)。家具・生活用品が93.63%上昇(同89.68%上昇)となり、全体の伸び(85.51%上昇)を上回った。

 このほか、住宅(光熱費や修理費)は85.17%上昇(同84.67%上昇)、ホテル・カフェ・レストランは81.92%上昇(同81.34%上昇)、アルコール飲料・たばこも77.88%上昇(同82.48%上昇)、どのカテゴリーにも入らないその他商品・サービスは75.29%上昇(同74.06%上昇)となった。対照的に、通信は33.48%上昇(同30.76%上昇)と、最も低い伸びとなった。

 トルコ中銀は10月27日に発表した最新の四半期インフレ報告書で、22年末時点のインフレ見通しを65.2%上昇(前回7月調査時点で60.4%上昇)、23年末時点の見通しは22.3%上昇(同19.2%上昇)、24年末時点も8.8%上昇(同8.8%上昇)と予想。22年と23年を前回調査から引き上げている。

 また、政府が9月4日に発表した23−25年の新中期3カ年経済計画では、インフレ率の見通しは22年末時点で65.0%上昇、23年末時点で24.9%上昇、24年末時点で13.8%上昇、25年末時点で9.9%上昇を予想している。

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提供:モーニングスター社