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新興国ニュース

<新興国eye>ハンガリー中銀、金利据え置き―予想通り利上げサイクルを停止

2022-10-26 08:45:00.0

 ハンガリー中央銀行は25日の金融理事会で、主要政策金利であるベース金利(準備預金への付利金利)を13.00%に据え置くことを決めた。市場の予想通りだった。

 他の政策金利も同様に、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利を12.50%に、上限を示す翌日物有担保貸出金利を25.00%に、いずれも据え置いた。

 中銀はウクライナ戦争の勃発(2月24日)以降、インフレ抑制のため、ベース金利の引き上げを継続。直近では6月会合で1.85ポイントの大幅利上げを決め、7月12日の臨時会合でも2ポイントの大幅利上げを決めている。前回9月会合でも1.25ポイント引き上げたが、今回の据え置き転換により、利上げは17会合連続で止まった。利上げ幅は計12.40ポイントに達し、金利水準も99年12月(14.50%)以来22年9カ月ぶりの高水準となっている。

 中銀は前回会合で、今後の金融政策について、インフレがディスインフレのプロセス(インフレの低下基調)に入る兆候が見え始めたとして、これまでの利上げ継続によるインフレ抑制効果を見守るため、「9月会合で利上げサイクルを停止する」としていた。

 中銀は今回の会合後の声明文で、インフレ見通しについて、「短期的にはインフレ率がさらに上昇すると予想されるが、コモディティ(国際相場商品)市場で好転の兆しがはっきりと現れている。景気後退リスクの高まりや、世界的なエネルギーと商品価格の下落、国際的な輸送費の下落を考慮すると、23年以降、世界のインフレが緩和する方向を示している」とし、その上で、「22年のインフレ率は平均で13.5ー14.5%上昇となる可能性がある。インフレ率は23年前半にゆっくりと低下し、その後、年央からさらに大幅に低下する。24年前半には物価目標の範囲内に戻る」としている。

 また、中銀は、「長期にわたって、現在の金利水準を維持することは、金融政策の期間にわたる物価安定目標の達成と整合する」とした上で、前回会合時と同様、「引き締め的な金融環境が長期にわたって維持されることで、インフレ期待が落ち着き、物価目標が持続的に達成されることが確実となる」とし、利上げ停止と量的金融引き締め(QT)の継続が適切との判断を示している。

 QTについては、中銀は8月会合で、利上げ効果を高めるため、今秋から金融システムから流動性を吸収し、短期市場金利を金融政策スタンスと合致させるため、3つの措置を決めている。1つ目は預金準備率の引き上げ、2つ目は定期的な手形売出オペ(入札)の実施、3つ目は長期の預金ファシリティの導入。これらの措置は通貨フォリント高を狙ったものと見ている。通貨安は輸入インフレを押し上げ、インフレ全体を加速させるからだ。

 次回の金融政策決定会合は11月22日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社