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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジア初の高速道路、ついに試験運用始まる

2022-10-14 08:45:00.0

 カンボジアのプノンペン−シアヌークビル高速道路は、完成が遅れていましたが、10月1日から試験運用が開始されました。10月末までは、料金無料で開放されています(11月以降の料金は不詳です)。

 プノンペンとシアヌークビルを結ぶ高速道路は、プノンペン近郊の環状3号線からスタートし、シアヌークビル近郊までを結ぶ片側2車線、総延長187キロメートルの高速道路です。カンボジア初の高速道路となります。プノンペン市内からシアヌークビルまで、これまで5−6時間かかっていたところを3時間程度に短縮できるものと見られます。出入口は、プノンペン、シアヌークビルを含めて合計8カ所あります。また、ガソリンスタンド、トイレやカフェがあるパーキングエリアは4カ所設けられています(まだ工事中の模様です)。高速道路では、車種別の速度制限が定められており、普通車は120キロメートル/時となっています。また、バイクやトゥクトゥクは通行禁止です(500CC以上のバイクは通行可能)。

 中国政府系の中国路橋工程(CRBC)の現地法人のカンボジア・プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウエー(柬埔寨金港高速公路)が、BOT(建設・運営・譲渡)方式で受託しています。総工費は、20億1900万ドル(約2930億円)とされています。2019年4月に着工し、今年6月には完工するとしていました。

 10月1日には約9000台、2日には約1万5000台の通行があったとしています。当初2日間に事故は無かったものの、逆走する車がいたり、通行禁止のバイクが走っていたりするケースがあった模様です。高速道路の通行の仕方に関するチラシを配ったり、動画を配信したりして、安全運転に関する指導・知識の普及に努めていますが、当面十分注意しながら通行することが必要となるものと見られます。また、料金収入だけでフルコストリカバリーすることは困難であると見られることから、運営法人の経営状況や、道路の維持管理状況にも留意していく必要があるものと見られます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社