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<新興国eye>前週のブラジル株、中銀の利上げサイクル終了示唆を受け反発=BRICs市況
2022-09-26 09:29:00.0
前週(19−23日)のブラジル株式市場は23日のボベスパ指数が前日比2.06%安の11万1716、週間ベースでは16日終値比2.23%高と、反発した。この結果、月初来で2.00%高、年初来では6.58%高となった。
週明け19日は指数が反発。翌20日も続伸した。21日は反落。22日は急反発した。
週前半は、これまでの相場下落を受け、安値拾いや値ごろ感による買い戻しが優勢となった。米株高となったことや、中国の新型コロナ感染再拡大による行動制限が緩和されたこと、さらにはブラジル中銀が発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」で、IPCA(拡大消費者物価指数)で見た22年のインフレ見通しは前週予想の6.4%上昇から6.0%上昇に引き下げられたことも支援材料となった。その後は、FRB(米連邦準備制度理事会)とブラジル中銀の金融政策決定会合を間近に控える中、米国は大幅利上げ見通しの一方で、ブラジルは金利を据え置くとの見方が強まり、相場はプラス圏で引けた。
週後半は、FRBが0.75ポイントの大幅利上げ継続を決め、年末まで大幅利上げを続ける見通しが強まったことを受け、米景気後退懸念やドル高の進行による投資資金の海外流出懸念で、リスク投資回避の売りが優勢となった。その後は、米大幅利上げを嫌気し、海外市場が下落したものの、ブラジル市場では買いが優勢となった。ブラジル中銀が市場の予想通り、金利を据え置いたが、中銀は、「ディスインフレ(物価上昇率の低下)のプロセスが定着し、インフレ期待が物価目標付近で抑制されるまで、現状維持を続ける」とし、利上げサイクルを終了する考えを示唆したことが好感された。また、コモディティ(国際相場商品)相場の上昇を受け、鉱山大手ヴァーレと国営石油大手ペトロブラスが急伸し、上げを主導した。
週末23日は急落。FRBに続いて、イングランド銀行(英中銀)やトルコ、インドネシア、スイスなど各国中銀が一斉に追加利上げを実施したことを受け、世界景気後退懸念が強まり、海外市場が下落。ブラジル市場でも売りが優勢となった。また、原油などコモディティ相場も世界景気後退懸念で急落したことを受け、前日急伸したヴァーレとペトロブラスが急落し、下げを主導した。
今週(26−30日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側の対ロ追加制裁、台湾情勢を巡る米中関係、中国の景気動向、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治、ブラジル大統領選挙(10月2日)も注目される。主な経済指標の発表予定は26日の9月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)消費者信頼感指数と7月経常収支、27日の9月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)、28日の8月PPI(生産者物価指数)、29日の9月IGP−MIインフレ指数、30日の8月財政収支など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、上場MSエマ<1681>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




