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<新興国eye>前週の上海総合指数、米利上げや資金流出懸念、地政学的リスクを受け続落=BRICs市況
2022-09-26 09:28:00.0
前週(19−23日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数が週間ベースで続落。23日は3088.37(16日終値比1.22%安)だった。
週明け19日は指数が4営業日続落。翌20日は小反発した。21日は反落。22日も続落した。
週前半は、米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスが中国の22年GDP伸び率の見通しを従来予想の3.7%増から2.8%増に下方修正したこと受け、景気の先行き懸念が強まり、売りが優勢となった。また、通貨人民元の下落進行で、中国市場から投資資金が海外に流出するとの懸念も相場を押し下げた。その後は、中国人民銀行(中銀)が銀行の貸出金利のベンチマークであるローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)を市場の予想通り、据え置いたことを受け、買い安心感が広がった。急速な人民元安を受け、金融緩和を見送ったことが好感された。
週後半は、米積極利上げ懸念で海外株安となったことや、人民元が対ドルで20年7月以来約2年ぶり安値に下落したことが嫌気され、投資資金の流出懸念で売りが優勢となった。また、ADB(アジア開発銀行)が発表した最新のアジア経済見通しで、中国の22年GDP伸び率の見通しが従来予想の5.0%増から3.3%増に下方修正されたことも売り材料となった。その後は、FRB(米連邦準備制度理事会)が0.75ポイントの大幅利上げ継続を決め、年末まで大幅利上げが続くとの見通しが嫌気され、リスク投資回避の売りが強まった。ただ、安値拾いによる買い戻しも見られたため、下げは限定的だった。
週末23日は3日続落。FRBに続いて、イングランド銀行(英中銀)やトルコ、インドネシア、スイスなど各国中銀が一斉に追加利上げを実施したことを受け、世界景気後退懸念が強まり、売りが優勢となった。また、ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクや新型コロナ感染再拡大による外国人投資家の売り越し懸念も相場を下押しした。
今週(26−30日)の株式市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大、台湾情勢を巡る米中関係、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気対策、人民元相場、石炭や原油などのコモディティー相場も注目される。主な経済指標の発表予定は27日の8月鉱工業利益や30日の9月中国製造業PMI(購買担当者景気指数)、9月CAIXIN(財新)中国製造業PMIなど。
<関連銘柄>
上証50連動<1309>、上場パンダ<1322>、上場チャイナ<1548>、
H株ブル<1572>、H株ベア<1573>、中国A300<1575>、
南方A50<1576>
提供:モーニングスター社




