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<新興国eye>日本支援のカンボジア港湾電子情報処理システム、稼働式典開催
2022-09-02 16:14:00.0
8月17日、日本が支援してきたカンボジア港湾近代化のための電子情報処理システム(EDI)が完成したことを記念する式典が開催されました。式典には、カンボジア公共事業運輸省のスン・チャントル大臣や日本大使館の三上正裕大使ほか多数が参加しました。
日本政府は、19年2月に「港湾近代化のための電子情報処理システム整備事業」を対象として13億4000万円を限度とする無償資金協力をカンボジアに供与していました。本事業は、カンボジアの主要港であるシハヌークビル港・プノンペン港において港湾EDIに必要なシステムを構築することにより、入出港に係る申請・届出等の電子化による手続の合理化を図るものです。また、カンボジア国内でのシングルウィンドウの実現に貢献するもので、将来的なASEAN(東南アジア諸国連合)シングルウィンドウの構築にも一層貢献することも期待されます。
カンボジアの利点である周辺国との接続性の改善のためには、日本の円借款で支援中のシアヌークビル港の新コンテナターミナルの整備といったハード面の整備に加え、今回のシステムのようなソフト面での合理化・迅速化が必要となっています。日本は、この両面でカンボジアを支援しており、今後も継続的な支援を続けることによって、カンボジアの物流全体の改善が図られることが期待されます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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