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<新興国eye>前週のブラジル株、海外株高や原油高、堅調な景気指標を好感し反発=BRICs市況
2022-08-29 09:47:00.0
前週(22−26日)のブラジル株式市場は26日のボベスパ指数が前日比1.09%安の11万2298.86、週間ベースでは19日終値比0.72%高と、反発。この結果、月初来で8.85%高、年初来では7.13%高となった。
週明け22日は指数が続落。翌23日は反発し、25日まで3日続伸した。
週前半は、指数が依然、約4カ月ぶり高値水準となっていることを受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。また、週末のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のジャクソンホール講演を控える中、FRB幹部がインフレ抑制のため、積極的な利上げを示唆し、ドル高が進んだことや、欧州の天然ガス価格の急騰で、ユーロ安が進んだことも嫌気された。その後は、ブラジル中銀が週初に発表した経済週報で、22年のインフレ見通しが前週予想の7.02%上昇から6.82%上昇に引き下げられたことが好感され、買いが優勢となった。鉄鉱石や鉄鋼製品などのコモディティー(国際相場商品)相場が上昇したことも支援材料となった。中国が景気支援のため、ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)を引き下げたことを受け、中国向けコモディティー需要が高まるとの憶測が背景。
週後半は、インフレが減速したことが好感され、買いが一段と強まった。8月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)は前月比0.73%低下した。その後は、海外株高となったことや、国内ではジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)8月消費者信頼感指数が83.6と、前月の79.5から大幅に上昇したことが好感され、買いが広がった。また、アジア市場が堅調となり、ブラジル市場でも買い安心感が広がった。中国国務院(内閣に相当)が景気テコ入れの方針を示したことが背景。
週末26日は反落。海外市場がリスク投資回避で下落したため、ブラジル市場でも売りが優勢となった。パウエルFRB議長がジャクソンホール講演で、インフレ抑制には時間がかかり、利上げ継続が市場予想よりも長引く見通しを示したことや、欧州の天然ガス価格の急騰によるエネルギー危機、中国の景気後退懸念が嫌気されたことが背景。
今週(8月29日−9月2日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側の対ロ追加制裁、台湾情勢巡る米中関係、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治、特に大統領選挙の動向が注目される。主な経済指標の発表予定は30日のFGV8月IGP−MIインフレ指数や31日の6月財政収支、1日の4−6月期GDPと8月貿易収支、2日の7月鉱工業生産など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、上場MSエマ<1681>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




