youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>前週のRTS指数、天然ガス相場上昇を好感し3週続伸=BRICs市況

2022-08-29 09:44:00.0

 前週(22−26日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の26日終値が前日比0.03%高の1183.12、前週比では19日終値比1.1%高と、3週続伸した。

 週明け22日は指数が上昇。翌23日まで4営業日続伸した。24日は反落。25日は小反発した。

 週前半は、欧州の天然ガス相場の上昇が好感され、買いが優勢となった。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」の設備のメンテナンス工事が背景。1000立方メートル当たり3000ドルの大台を超えた。また、国営天然ガス大手ガスプロムの中間決算が好調となり、急伸し、上げを主導した。その後は、ブレント原油先物が1バレル当たり100ドル近くにまで回復したことが好感され、買いが一段と強まった。

 週後半は、原油安に加え、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が週末の米ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、インフレ抑制のため、金融引き締めスタンスを強めるとの思惑が広がり、海外市場が軟調となったことを受け、ロシア市場でも売りが優勢となった。その後は、欧州の天然ガス相場が1000立方メートル当たり3300ドルを超え、買いが一段と強まった。アルミ地金生産で世界最大手UCルスアルが金属相場上昇を受け、また、露国営電力大手インテル・ラオ・UESもロシアから撤退するフィンランド電力最大手フォルトムの現地資産の買収の憶測で買われ、上げを主導した。

 週末26日は続伸。パウエルFRB議長のジャクソンホール講演待ちとなり、積極的な買いが控えられたが、指数はややプラス圏で引けた。引け後に同議長の講演が始まり、インフレ抑制には時間がかかり、利上げ継続が市場予想よりも長引く見通しを示したことを受け、海外市場はリスク投資回避で下落したが、ロシア市場では反応薄となった。

 今週(8月29日−9月2日)のロシア市場は、引き続き、開戦から半年を迎えたロシア・ウクライナ戦争や西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える30日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や31日の米EIA週間石油在庫統計、ロシア軍の極東軍事演習(30日から9月5日まで)も注目される。主な経済発表の予定は31日の7月失業率と7月小売売上高、1日のロシア8月製造業PMI(購買担当者景気指数)など。RTS指数は1120−1250の値動きが予想される。

<関連銘柄>
 RTS連動<1324>、WTI原油<1671>、ガス<1689>、
 原油<1690>、野村原油<1699>
提供:モーニングスター社