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<新興国eye>前週のインド株は追加利上げ懸念や景気の先行き不透明で6週ぶり反落=BRICs市況
2022-08-29 09:43:00.0
前週(22−26日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の26日終値は前日比0.1%高の5万8833.87、週間ベースでは19日終値比1.36%安となり、6週ぶりに反落した。
週明け22日は指数が続落。翌23日は反発し、24日まで続伸した。25日は反落。
週前半は、週末のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のジャクソンホール講演を控え、米国の大幅利上げ懸念で海外市場が下落したことが嫌気されたほか、国内でもコアインフレ率が依然、高い伸びとなっているため、9月の追加利上げ観測が強まり、売りが優勢となった。インドの今年度末の政策金利は現在の5.4%から6%に上昇すると予想されている。また、鉄鋼大手タタ・スチールが急落。下げを主導した。その後は、外国人投資家が買い越しに転じたことが支援材料となった。政府が地方に対し、7000億ルピーの交付金を検討しているとの一部報道も好感された。また、インド準備銀行(中銀)の9月会合での追加利上げは小幅になるとの観測で、買いが優勢となった。
週後半は、インドの大手テレビ局NDTV(ニューデリー・テレビジョン)が複合企業大手ゴータム・アダニ・グループから買収提案を受けたことが好感され、急騰。上げを主導した。その後は、F&Q(先物・オプション)取引のSQ(特別清算指数)算出に伴う現物売りが強まったことに加え、最近の経済指標がまちまちの結果となっているため、景気の先行きの不透明感が懸念された。港湾運営大手アダニポーツ&SEZや金融大手のバジャジ・フィンサーブとインダスインド銀行など指数を構成する主要30銘柄のうち、25銘柄が売られた。
週末26日は反発。パウエルFRB議長のジャクソンホール講演待ちとなり、積極的な買いが控えられたが、指数はややプラス圏で引けた。EMS(電子機器の受託生産サービス)大手シルマ・SGS・テクノロジーがIPO(新規株式公開)後の初取引で42%超急騰し、上げを主導した。
今週(8月29日−9月2日)のインド市場はウクライナ戦争と西側の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は31日の4−6月期GDPや7月財政収支、7月インフラ部門生産高、1日の8月日経インド製造業PMI(購買担当者景気指数)など。31日は「ガネーシャ祭」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
インドNIF<1678>、インドブル<2046>、インドベア<2047>
提供:モーニングスター社




