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新興国ニュース

<新興国eye>インドネシア中銀、0.25ポイント利上げ―利上げは約4年ぶり

2022-08-24 09:34:00.0

 インドネシア中央銀行(BI)は23日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を0.25ポイント引き上げ、3.75%にすることを決めた。市場の大方は据え置きを予想していた。

 中銀は過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も3.00%、翌日物貸出ファシリティー金利も4.50%と、同率引き上げた。

 中銀はコロナ禍が始まった20年2月から複数回の利下げを実施してきたが、21年2月会合での利下げを最後に、翌3月会合から据え置きに転じ、前回7月会合まで17会合連続で現状維持を決めていた。今回の利上げは18年11月以来、3年9カ月ぶり。

 中銀は会合後に発表した声明文で、「利上げ決定は燃料油や食品の物価高によるコアインフレ率とインフレ期待を抑制するための先制的かつ前向きな措置」としたうえで、「通貨ルピア相場の安定を強化することを目指している」とし、急速なドル高を受け、新興国の通貨安が進む中、同国も利上げにより、自国通貨を高目に誘導し、インフレを抑制する戦略に転換した。

 また、中銀はインフレ見通しについて、22年と23年のインフレ率は2−4%の物価目標の上限を超えるとし、インフレ加速が23年も継続するとの見通しに修正した。前回会合時では「23年にはインフレ率は物価目標に戻る」としていた。

 今後の金融政策については、前回会合時と同様、「今後もインフレ期待とコアインフレ率の上昇リスクを注視しながら、ルピア相場の安定化政策を通じたポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を強化する」としている。

 景気の見通しについては、「今後も高い成長率が予想され、22年の成長率は中銀予測の4.5−5.3%増のレンジの上限近くになる」としている。その上で、中銀は堅調な経済は利上げの影響を吸収できるとしている。

 中銀のペリー・ワルジヨ総裁は、「利上げを急いで景気回復を損なうリスクを冒す必要なない」とし、今回は小幅な利上げに抑えた。しかし、市場では年末までに最大1ポイントの追加利上げの余地を残していると見ている。

 次回会合は9月21−22日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社