新興国ニュース
<新興国eye>ルーマニア中銀、0.75ポイント追加利上げ―利上げ継続の可能性示唆
2022-08-08 12:29:00.0
ルーマニア国立銀行(中銀)は5日の金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間物レポ金利を0.75ポイント引き上げ、5.50%とすることを決めた。利下げ幅は前回7月会合時や市場予想の1.00ポイントを下回った。
また、中銀は主要政策金利の「±1ポイント」のレンジの上限としている、市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利も6.50%に、下限にあたる資金吸収のための預金金利も4.50%に、いずれも同率引き上げた。
中銀が金融システム内の流動性を適切に管理するため、市中銀行が中銀に預ける預金準備率については、自国通貨建ての預金準備率を8.00%、外国通貨建ての預金準備率も5.00%に、それぞれ据え置いた。
中銀は最近の急速なインフレ上昇を受け、同10月会合で18年5月以来3年5カ月ぶりに利上げを再開。これで8会合連続の利上げとなり、利上げ幅も計4.25ポイントに達した。0.50ポイント超の大幅利上げは4月以降、5会合連続。
中銀は会合後に発表した声明文で、前回会合時と同様、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻と西側諸国を中心とした対ロ経済制裁措置が景気見通しに対する不確実性とリスクの主要な要因となっており、また、消費者の購買力や信頼感に悪影響を及ぼし、中期的なインフレ見通しに影響を与えている」とした。
ルーマニアの6月のインフレ率(全体指数)は前年比15.05%上昇と、5月の14.49%上昇や4月の同13.76%上昇、3月の同10.15%上昇、2月の同8.53%上昇から月を追うごとに加速している。中銀の物価目標レンジ(1.5−3.5%上昇)の上限を大きく超え続け、14年ぶりの高い伸びとなっている。
今後の金融政策の見通しについては、景気支援とインフレ抑制の両立を目指す考えを改めて強調。その上で、前回会合時と同様、「中期的な物価安定の達成に必要なあらゆる手段を講じる用意がある」と追加利上げの可能性を示唆している。
次回の金融政策決定会合は10月5日に開かれる予定。
<関連銘柄>
上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




