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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、0.50ポイント利上げを決定―次回利上げ幅横ばいか縮小へ

2022-06-16 13:00:00.0

 ブラジル中央銀行は15日の金融政策決定委員会で、最近の急速なインフレ上昇を受け、期待インフレを抑制するため、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を0.50ポイント引き上げ、13.25%とすることを全員一致で決めた。市場の大方の予想通りだった。

 中銀はインフレの急加速を受け、21年3月会合で15年7月以来、5年8カ月ぶりに利上げに転換。5月と6月は各0.75ポイント、8月は1.00ポイント、10月と12月は各1.50ポイントの大幅利上げを実施。2月会合でも同率の大幅引き上げを決めたが、3月と前回5月会合で上げ幅を1.00ポイント、今回の会合ではさらに半分の0.50ポイントに縮めた。利上げはこれで11会合連続となり、21年3月以降の利上げ幅は計11.25ポイントに達した。

 中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げについて、前回会合時と同様、「インフレ見通しに対するリスクは上ブレ・下ブレの両リスクがある。コモディティ(国際相場商品)相場が元に戻り、また、予想以上の景気減速により、インフレ率が低下する可能性がある一方で、財政政策(財政肥大化)による金融市場への悪影響やソブリン債のリスクプレミアム(国債金利に対する上乗せ金利)の上昇リスクがある」としたが、「今回の利上げ決定は将来のインフレの見通しに対する不確実性やリスクバランスの変動(インフレ上ブレリスク)が通常よりも高いことを反映している」とした。

 また、「インフレ見通しの不確実性に加え、金融政策(利上げ)サイクルが進行段階にあり、まだその効果が見られていないことから、われわれの金融政策にはさらなる注意が必要となっている」とし、利上げ継続の必要性を指摘している。

 今後の金融政策については、「インフレ加速の見通しや長期のインフレ期待の上昇リスクを考えると、金融引き締めをさらに厳しい制限領域(景気に打撃を与えることになる政策金利の水準)にまで進めることは適切であり、ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)のプロセスと物価目標近辺でのインフレ期待が確実になるまで、この戦略を続ける」とし、利上げサイクルを継続する考えを示唆。さらに、「次回の会合では今回と同じ規模か、それよりも小さな規模の調整(利上げ幅の縮小)を予見している」とした。

 利上げサイクルを継続する方針を示した背景にはインフレ率が22年と23年に高くなるとの見通しがある。中銀は声明文で、インフレ見通しについて、「原油価格が年末時点で1バレル当たり110ドルになったと想定し、22年のインフレ率を8.8%上昇(前回会合時は7.3%上昇)、23年を4%上昇(同3.4%上昇)と予想している」とし、前回会合時の予想を引き上げた。中銀の22年と23年の物価目標(それぞれ3.5%上昇と3.25%上昇)をオーバーシュートする見通し。

 5月のインフレ率は全体指数で前年比11.73%上昇と、22年と23年の物価目標を大きく上回っている。

 次回の金融政策決定会合は8月2−3日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社