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<新興国eye>前週のブラジル株、米5月CPIを嫌気し続落=BRICs市況
2022-06-13 12:39:00.0
前週(6−10日)のブラジル株式市場は10日のボベスパ指数が前日比1.51%安の10万5481.23、週間ベースでは3日終値比5.06%安となり、続落した。
週明け6日の指数は売り優勢で始まり、週末10日まで6営業日続落した。
6日は、中銀が発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」(エコノミスト調査)で、22年12月末時点のインフレ見通しが8.89%上昇と、前回予想(7.89%上昇)を上回り、利上げ観測が強まったことから売り優勢となった。
7日は引き続き、中銀の利上げ懸念が重しとなり、売りが強まった。政府がディーゼルとガソリンの価格引き下げ対策(州の燃料税の税率をゼロに引き下げ)を発表したことを受け、政府の財政負担が今後新たに250億−500億レアル増加し、財政が悪化するとの懸念や、国営石油大手ペトロブラスの収益悪化懸念も売り材料となった。
8日は、燃料価格の引き下げに伴う財政赤字の拡大懸念や、インフレ加速による中銀の利上げ懸念で売りが優勢となった。
9日は、OECD(経済協力開発機構)が22年の世界経済の成長率見通しを4.5%増から3.0%増に下方修正したことなどが嫌気された。
10日は、米5月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、インフレピークアウト観測が後退。米株が急落したことでブラジル株式市場にも警戒感が広がった。
今週(13−17日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側諸国の対ロ追加制裁、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治動向、財政規律問題、14−15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合と15日のブラジル中銀の金融政策決定会合が注目される。主な経済指標の発表予定は14日の5月貿易収支や15日の6月IGP−10インフレ指数(5月11日−6月10日まで物価変動指数)と3月IBC−Br(経済活動指数)など。16日は「キリスト聖体祭」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、上場MSエマ<1681>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




