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新興国ニュース

<新興国eye>ロシア中銀、10日会合で1ポイント追加利下げか―エコノミスト調査

2022-06-10 12:42:00.0

 ロシア中央銀行は10日の金融政策理事会で、通貨ルーブル高(18年以来4年ぶり高水準)の進行を抑え、景気を支援するため、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも1.00ポイント引き下げ、10.00%とする見通しだ。経済・金融専門の地元オンラインメディアのフィンマーケットが9日、エコノミスト調査の結果として伝えた。

 それによると、大半のエコノミストは1.00ポイントの利下げを予想している。ロシアの最近のインフレ率は、5月が前年比17.1%上昇と、4月の同17.8%上昇から急低下した。4月は02年1月以来20年3カ月ぶりの高い伸びだった。直近の6月3日時点のインフレ率も同17%上昇と低下傾向を示している。

 インフレ見通しについて、中銀は前回5月会合で、「金融政策のスタンスを考えると、インフレ率は23年に5−7%上昇に低下し、24年には4%上昇に戻る」とし、24年の物価目標の達成方針を変えていない。

 市場では、インフレ率が最近急速に低下していることから、ウクライナ情勢に加え、最近の急速なルーブル高が急速に収縮しているロシア経済をさらに悪化させる要因となっているため、ルーブル高政策を終了させる狙いがあると見ている

 中銀はロシアによるウクライナへの軍事侵攻の開始(2月24日)と、それに伴う西側諸国の対ロ経済制裁によるインフレ圧力が一段と高まる見通しとなったことに加え、ルーブルが一時30%も急落したことを受け、2月28日の臨時会合で、主要政策金利を9.50%から一気に20.00%に引き上げた。

 しかし、4月8日の臨時会合から景気を支援するため、3.00ポイントの大幅利下げを決めて利下げサイクルに転換。その後、同29日と5月26日の会合で3会合連続の同率利下げを決めている。この結果、4月以降の利下げが計9.00ポイントに達し、ウクライナ侵攻後の緊急利下げ分(10.50ポイント)をほぼ相殺した形となっている。

<関連銘柄>
 WTI原油<1671>、ガス<1689>、原油<1690>、
 野村原油<1699>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社