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<新興国eye>ポーランド中銀、予想通り0.75ポイント追加利上げ―利上げ継続を示唆
2022-06-09 11:11:00.0
ポーランド中銀は8日の金融政策委員会で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に伴うインフレ急加速を阻止するため、主要政策金利の7日物レファレンス金利を0.75ポイント引き上げ、6.00%とすることを決めた。市場予想通りだった。
また、中銀はロンバート金利と再割引金利、公定歩合、預金金利もそれぞれ6.50%、6.05%、6.10%、5.50%と、いずれも同率引き上げた。
中銀はコロナ禍による経済への悪影響を抑制するため、20年の3月17日の緊急会合で5年ぶりに0.50ポイントの大幅利下げを決め、その後も5月まで3会合連続で引き下げた。6月会合で据え置きに転じ、21年9月会合まで14会合連続で金融緩和を継続したが、インフレ急加速を受け、21年10月会合で12年5月以来9年5カ月ぶりに利上げに転じた。利上げはこれで9会合連続。利上げ幅は計5.90ポイントに達した。
中銀が追加利上げを決めた背景には、ポーランドの5月のインフレ率が前年比13.9%上昇(4月は同12.3%上昇、3月は同10.9%上昇)と、急加速し、97年10月以来24年8カ月ぶりの高い伸びとなったことがある。中銀は会合後に発表した声明文で、「これ(5月のインフレ率)は主に、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で世界的にエネルギー価格と農産物物価が上昇し、国内でも電気・ガス料金が引き上げられたため。今後数四半期、インフレ加速要因の影響が続くことが予想される」との認識を示した。
その上で、中銀は前回5月会合時と同様、「金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)でインフレ率が中銀の物価目標を上回るリスクが持続している。このリスクを軽減するため、つまり、中期的にインフレ率を物価目標にまで引き下げるため、再び利上げを決めた」としている。
今後の金融政策の見通しについても、中銀は前回会合時と同様、「さらなる金融政策決定は、ウクライナへのロシアの軍事侵攻がポーランド経済に与える影響を含む、インフレと経済活動の見通しに関する今後の情報に依存する」とした上で、「マクロ経済と金融の安定を確保するために必要なすべての措置を講じる。これには、とりわけ、インフレが上昇し続けるリスクを軽減することが含まれる」とし、追加利上げの可能性を示唆した。
市場では、中銀は景気の減速にも配慮しているものの、今回の追加利上げにより、インフレ抑制を優先する政策スタンスを明確に示したとし、年末まで利上げは続くと予想している。
次回の会合は7月7日に開かれる予定。
<関連銘柄>
上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社




