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新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀行、2会合連続で0.5ポイント利上げ―インフレ見通し引き上げ

2022-06-09 11:10:00.0

 インド準備銀行(RBI)は8日の金融政策決定会合で、インフレ加速を阻止し、景気を支援するため、流動性調節ファシリティ(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を0.50ポイント引き上げ、4.49%とすることを全員一致で決めた。

 市場では利上げ幅に焦点が集まっていたが、0.50ポイントはほぼ大方の予想通りだった。一部は0.25ポイントか0.75ポイントの利上げを予想していた。

 RBIは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の悪影響がインド経済に及ぶ恐れがあるとして、20年の3月27日の緊急会合で1年1カ月ぶりに利下げ(0.75%)に転換。5月22日の緊急会合でも2会合連続の利下げ(0.40%)を決めたが、その後は22年4月まで11会合連続で政策金利を据え置き。5月4日の臨時会合で0.40ポイントの緊急利上げに踏み切った。これで2会合連続の利上げとなった。

 RBIはレポ金利の引き上げに伴い、金融システムから余剰流動性(8兆3000億ルピー)を吸収するため、金利の上下幅(コリドー)についてもLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)も同率引き上げて4.65%に、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」と公定歩合もそれぞれ同率引き上げ、5.15%とした。

 主要政策金利の再引き上げを決めたことについて、シャクティカンタダスRBI総裁は会見で、「インフレ率は、上限許容水準をはるかに超えて急激に増加している」とし、今回の追加利上げの必要性を指摘した。インドでは法律により、インフレ率が3四半期連続で物価目標の上限(6%上昇)を上回った場合、是正措置を取る必要がある。

 RBIは今回の会合で22年度(22年4月−23年3月)のインフレ見通し(全体指数)を6.7%上昇(前回2月会合時点は5.7%上昇)に引き上げた。このほか、22年度の第1四半期(4−6月期)は前年比7.5%上昇(同6.3%上昇)、第2四半期(7−9月)は同7.4%上昇(同5.8%上昇)、第3四半期(10−12月)は同6.2%上昇(同5.4%上昇)、第4四半期(23年1−3月)は同5.8%上昇(同5.1%上昇)と予想、いずれも前回予想を引き上げた。

 また、RBIは、「4月のインフレ率(全体指数)が前年比7.8%上昇と、3月の同7%上昇から加速した」とした上で、「地政学の状況(ウクライナ情勢)と世界のコモディティ価格が国内インフレ見通しに大きな不確実性をもたらす」「インフレ率は22年度の最初の3四半期まで、物価目標の許容範囲の上限である6%上昇を上回ったままである可能性がある」とし、インフレの高止まりに懸念を示している。

 景気見通しについては、RBIは原油価格を1バレル=100ドルと想定した上で、22年度を7.2%増と予想し、前回予想を据え置いた。

 次回の金融政策決定会合は8月2−4日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社