youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>ポーランド中銀、予想外の1.00ポイント利上げを決定―ウクライナ情勢受け

2022-04-07 11:13:00.0

 ポーランド中銀は6日の金融政策委員会で、ウクライナ戦争によるインフレの急加速を阻止するため、主要政策金利の7日物レファレンス金利を1.00ポイント引き上げ、4.50%とすることを決めた。約20年ぶりの高水準となり、利上げ幅は市場の大方の予想(0.50−0.75ポイントの引き上げ)を上回った。

 また、ロンバート金利、再割引金利、公定歩合、預金金利も、それぞれ5.00%、4.55%、4.60%、4.00%と、同率引き上げた。新金利は7日から適用される。

 中銀はコロナ禍による経済への悪影響を抑制するため、20年の3月17日の緊急会合で5年ぶりに0.50ポイントの大幅利下げを決め、その後も5月まで3会合連続で引き下げた。6月会合で据え置きに転じ、21年9月会合まで14会合連続で金融緩和を継続したが、インフレ急加速を受け、21年10月会合で12年5月以来9年5カ月ぶりに利上げに転じた。利上げはこれで7会合連続となる。

 大幅追加利上げを決めた背景には、ポーランドの3月のインフレ率が前年比10.9%上昇と、22年ぶりの高い伸びとなったことがある。中銀はこれについて、「ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、燃料や他のエネルギーの価格が大幅に上昇したためだ」、「ロシアの軍事侵略は、ポーランドと世界の経済の先行きの不確実性を大幅に高め、景況感を大幅に悪化させた」とし、ウクライナ情勢が大きなリスクになっているとの認識を示した。

 その上で、中銀は前回3月会合時と同様、「金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)でインフレ率が中銀の物価目標を上回るリスクが持続している。このリスクを軽減するため、つまり、中期的にインフレ率を物価目標にまで引き下げるため、再び利上げを決めた」としている。

 今後の金融政策の見通しについては、「さらなる金融政策決定は、ウクライナへのロシアの軍事侵攻がポーランド経済に与える影響を含む、インフレと経済活動の見通しに関する今後の情報に依存する」とした上で、「マクロ経済と金融の安定を確保するために必要なすべての措置を講じる。これには、とりわけ、インフレが上昇し続けるリスクを軽減することが含まれる」と前回会合時と同様に、追加利上げの可能性を示唆した。

 次回の会合は5月5日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社