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<新興国eye>チェコ中銀、0.50ポイント追加利上げ―利上げ継続を示唆
2022-04-01 10:07:00.0
チェコ国立銀行(中銀)は3月31日の金融政策決定会合で、インフレ加速を抑制するため、政策金利の2週間物レポ金利を0.50ポイント引き上げて5.00%と、20年ぶりの高水準とすることを決めた。市場予想通りだった。新金利は4月1日から適用される。
中銀は最近のインフレ加速を受け、21年6月会合で20年2月以来、1年4カ月ぶりに利上げ(0.25ポイント)を再開し、8、9、11、12月に計3.25ポイント引き上げた。今年に入り2月に0.75ポイント引き上げ、これで利上げは21年6月以降で7会合連続となっている。利上げ幅も計4.75ポイントに達した。
中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げを決めたことについて、「インフレ上昇圧力がさらに著しく高まったことに対応するものだ」とした上で、「ロシアによるウクライナ侵攻開始(2月24日)により、(前回2月会合で発表した)冬季経済予測に対するリスクは短期的にインフレが急加速するリスクとなっている。これらのリスクはかなりの金融引き締め政策を必要とし、おそらく冬季予測で示されたよりも長期化する」と懸念を示している。
さらに、インフレ率は「ウクライナ開戦前の年明けからの2カ月間、顕著に伸びが加速し、2月のインフレ率は前年比11%上昇を超えた。しかし、世界有数の小麦輸出国であるウクライナでの有事で、食品物価にはさらなる上昇圧力が生じている」とした。また、「22年上期にピークに達する」とし、今夏に約13−14%上昇になると予想している。ただ、中期的には、「22年下期以降、インフレは徐々に緩やかとなり、23年半ばまでに物価目標(2%上昇)近くに低下する」と見ている。
景気の見通しについては、「冬季経済予測では、22年GDP(国内総生産)は約3%増と予想したが、ウクライナ開戦により、22年の成長率見通しはその約半分に引き下げられる見込み」とし、景気減速懸念を示した。
今後の金融政策の見通しについては、「インフレ期待が長期的に2%上昇というわれわれの物価目標からカイ離しないよう、金利を引き上げ続ける用意がある」と追加利上げの可能性を示した。イジ―・ルスノク中銀総裁(元首相)は会合後の会見で、今回の会合では0.75ポイントの利上げも検討したが、4−6月期の経済指標を見てから利上げ継続について判断することで意見が一致したとしている。
次回の会合は5月5日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




