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<新興国eye>カンボジア地雷対策庁、「第23回国民地雷認知の日」式典を開催
2022-03-25 10:29:00.0
カンボジア地雷対策庁(CMAA)の発表によりますと、2021年の地雷・不発弾による被害者数は、死者11名、負傷33名(うち手足切断9名)と、2020年の死者17名、負傷48名(うち手足切断12名)から減少しました。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、多くの関係者の26年間の努力により、死者数を約100分の1にまで減少させたことは高く評価されるものです。
1979年から2021年までの累計で、死者は1万9808名、負傷4万5156名(うち手足切断9070名)となっています。これまでに約112万個の対人地雷、約3万個の対戦車地雷、約298万個の不発弾等を処理し、2325平方キロメートルの土地の処理を完了し、730万人が救われているとしています。2月28日には、ケップ州がカンボジアで初の地雷ゼロ州と宣言されました。CMAAは、国家地雷対策戦略2018−2025年(NMAS 2018−2025)に沿って、引き続き地雷・不発弾対策及び被害者への支援に取り組んでいくとしています。
なお、農村部での地雷・不発弾の取り扱いに関する啓蒙活動は、引き続き重要なものと見られます。CMAAでは、22年も2月24日に「第23回国民地雷認知の日」式典を開催し、啓蒙活動に努めています。また、3月1日から、地雷を発見した際にスマホで使用する「CMAC Helps!」というアプリも稼働させています。
日本政府も長年にわたり、カンボジアの地雷処理に協力してきています。22年も、カンボジアで地雷処理に携わっている日本地雷処理を支援する会(JMAS)の活動のための無償資金協力(179万9166ドル)に、2月23日に調印しています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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