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<新興国eye>ハンガリー中銀、予想上回る1.00ポイント利上げを決定
2022-03-23 12:13:00.0
ハンガリー中央銀行は22日の金融理事会で、主要政策金利であるベース金利(準備預金への付利金利)を1ポイント引き上げ、4.40%とすることを決めた。利上げは市場予想通りだったものの、利上げ幅は市場コンセンサスの0.75ポイントを上回った。
また、中銀は他の政策金利についても同率で引き上げた。ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利を4.40%、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利は、コリドーの上限(ベース金利とのカイ離幅)を従来の2.00ポイントから3.00ポイントに引き上げた上で、それぞれ7.40%とした。中銀はコリドーの拡大について、「金融政策の操縦余地を拡大するため」としている。
中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の沈静化による経済活動の再開でインフレが加速し始めたことを受け、21年6月会合でベース金利だけを約10年ぶりに0.30ポイント引き上げ、他の金利は据え置いた。同7月会合から同11月16日会合まではすべての政策金利を同率引き上げ、同11月30日の緊急会合ではベース金利以外の金利を引き上げた。ベース金利の引き上げはこれで10会合連続。利上げ幅も計3.80ポイントに達した。
中銀は大幅追加利上げを決めたことについて、声明文で、「ロシア・ウクライナ戦争は、サプライチェーン(供給)の寸断により、すでに悪化している一次産品とエネルギー価格の上昇を通じて、さらなるインフレを引き起こしている」と懸念を示した。
その上で、「ロシア・ウクライナ戦争の勃発がインフレに対する上ブレリスクをさらに高めており、強い物価上昇がインフレ期待に織り込まれれば、国内でのインフレ上昇が長引き、その結果、第2ラウンド効果(賃金上昇によるインフレ加速)が起こる可能性がある」とした。
2月のインフレ率(全体指数)は前年比8.3%上昇、コアインフレ率も同8.1%上昇と、それぞれ1月の同7.9%上昇や同7.4%上昇を上回り、伸びが加速しているが、中銀では、「インフレ率は4−6月期にはサプライチェーンの寸断効果で押し上げられ、22年のインフレ率は7.5−9.8%上昇となり、コアインフレ率も今後数カ月でさらに上昇する」と見ている。
ただ、中銀は、「ロシア・ウクライナ戦争や対ロ経済制裁の影響の薄れ、利上げ効果などにより、インフレ率は23年下期に中銀の物価目標の許容範囲に収束し、24年上期には物価目標の3.0%上昇に達する。23年は3.3−5.0%上昇、24年には物価目標に沿って低下する」と見ている。
金融政策の見通しについて、前回会合時と同様、「今後、インフレ率が持続的に物価目標の水準で安定し、インフレ見通しの上ブレ・下ブレの両リスクが金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)で均衡するまで利上げサイクルを続ける」とし、利上げ継続の考えを示した。
景気見通しについては、中銀は、「ロシア・ウクライナ戦争の期間や対ロ制裁にもよるが、22年のGDP(国内総生産)は2.5−4.5%増、23年は4−5%増、24年は3−4%増と、従来予想より遅いペースとなる」とした。前回会合時は22年を約5%増と予想していた。
次回の金融政策決定会合は4月26日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




