新興国ニュース
<新興国eye>カンボジアの21年訪問客数85%の大幅減―観光業界の苦境続く
2022-02-25 15:09:00.0
カンボジア観光統計報告書2021年12月によりますと、21年のカンボジアへの訪問客数は、19年の661万592人や、20年の130万6143人から大幅に減少し、19万6495人(対前年比85.0%減)となりました。16年に訪問客数は初めて500万人を突破し、その後も増加傾向にありましたが、20年、さらに21年は新型コロナウイルス感染拡大の影響をもろに受けて大きく減少しました。
国別にみると、1位がタイの8万1844人、2位は中国4万5775人、3位ベトナム2万2120人、4位インドネシア8410人、5位米国6535人、6位韓国6074人、7位台湾3845人、8位フランス3649人、9位マレーシア2489人、10位日本2011人となっています。
空路での到着は9万9829人、陸路(水路含む)が9万6666人でした。
カンボジア人の海外旅行も、19年の203万8284人や、20年の32万6199人から大幅に減少し、21年は3万517人となりました。
観光業は、カンボジア経済にとって重要なエンジンの1つですが、新型コロナの影響を最も強く受けている産業の1つであり、ツアー関連会社や観光客向け飲食業・ホテル業等は、不況に沈んでいます。世界全体でワクチンの接種が進み海外移動の自由が戻った後に復活するものと想定され、カンボジア観光省では19年のレベルまで戻すのは25年以降になると見ています。
カンボジア政府では、観光業回復のために様々な政策を打ち出しており、2月1日には観光業(旅行業者、ホテル、レストラン等)についての免税をさらに6カ月延長して22年6月末までとすると発表しています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。
提供:モーニングスター社




