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<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を0.50ポイント引き上げ―9会合連続利上げ
2022-02-24 10:35:00.0
ハンガリー中央銀行は22日の金融理事会で、主要政策金利であるベース金利(準備預金への付利金利)を0.50ポイント引き上げ、3.40%とすることを決めた。市場予想通りだった。
また、中銀は他の政策金利についても同率で引き上げ、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利を3.40%、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利をそれぞれ5.40%とした。
中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の沈静化による経済活動の再開でインフレが加速し始めたことを受け、21年6月会合でベース金利だけを約10年ぶりに0.30ポイント引き上げ、他の金利は据え置いた。同7月会合から同11月16日会合まではすべての政策金利を同率引き上げ、同11月30日の緊急会合ではベース金利以外の金利を引き上げた。ベース金利の引き上げはこれで9会合連続となる。利上げ幅も計2.80ポイントに達した。
中銀は追加利上げを決めたことについて、「1月のインフレ率は前年比7.9%上昇、コアインフレ率は同7.4%上昇と、いずれも前月(21年12月)から伸びが加速した。コモディティ(国際相場商品)価格とエネルギー価格の世界的な上昇が消費者物価に急速に浸透しているため、値上げペースは全般的に加速している」とした上で、「前回会合以降、インフレリスクは高まっている。インフレ率は従来予測よりも遅いペースで低下し始め、コアインフレ率は今後数カ月でさらに上昇する可能性がある」と、先行きに警戒感を示した。
また、中銀は前回会合時の0.50ポイントと同率の大幅利上げを決めたことについて、前回会合時と同様、「堅調な労働市場が今後、力強い賃金の伸びとより高いインフレ環境と相まって、インフレ期待の高まりや第2ラウンドのインフレ加速リスクにつながる。第2ラウンドのインフレリスクを軽減し、インフレ期待を適切にするため、金利引き締めサイクルを継続する必要があった」とした。
金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「今後、インフレ率が持続的に物価目標(3%上昇)の水準で安定し、インフレ見通しの上ブレ・下ブレの両リスクが金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)で均衡するまで利上げサイクルを続ける」とし、利上げ継続の可能性を示した。
景気見通しについては、「21年のGDP(国内総生産)は7.1%増(従来予想は6.3−6.5%増)と、欧州では最大の伸びとなった」とした上で、「22年は約5%増になる」とし、従来予想(4−5%増)を上方修正した。
次回の金融政策決定会合は3月22日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




