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<新興国eye>インド準備銀行、全員一致で金利据え置き―緩和継続に1委員が態度保留
2022-02-10 17:10:00.0
インド準備銀行(RBI)は10日の金融政策決定会合で、景気回復を支援するため、流動性調節ファシリティ(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を過去最低水準の4.00%に据え置くことを全員一致で決めた。市場予想通りだった。
RBIは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の悪影響がインド経済に及ぶ恐れがあるとして、20年の3月27日の緊急会合で1年1カ月ぶりに利下げ(0.75%)に転換。5月22日の緊急会合でも2会合連続の利下げを決めたが、その後は据え置きに転じており、今回で10会合連続の現状維持となる。
また、RBIはLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)を3.35%に、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」と公定歩合をそれぞれ4.25%に据え置いた。
今後の超金融緩和スタンスの継続について、RBIは前回会合時と同様、5対1の賛成多数で据え置いた。今回の会合でもジャヤント・R・バルマー委員が4会合連続で態度を保留した。バルマー委員の態度保留表明は現在の超金融緩和スタンスの巻き戻し(解消)を示唆する動きと見られている。
景気見通しについては、「不安定な金融市場やコモディティ(国際相場商品)価格の上昇、持続する世界的なサプライチェーンの寸断は景気見通しの下ブレリスクとなっている」としている。
その上で、RBIは、22年度(22年4月−23年3月)の実質GDP(国内総生産)成長率を7.8%増と、前回会合時の9.2%増から下方修正した。また、22年度の四半期別見通しは、第1四半期(4−6月期)を同17.2%増(前回会合時と変わらず)、第2四半期(7−9月期)を同7.8%増(前回会合時は7.0%増)と予想し、新たに第3四半期(10−12月)を4.3%増、第4四半期(23年1−3月)を4.5%増と予想した。
インフレ見通しについては、「原油価格の見通しは、22年中に供給状況がより良好になると見られるものの、地政学リスク(ウクライナ情勢など)によって不確実になっている。コアインフレ率についてもコストプッシュ圧力が当面続く可能性がある」とした。
その上で、21年度のインフレ見通しを前年比5.3%上昇、また、同年度第4四半期(22年1−3月期)も同5.7%上昇と、前回会合時の予想を据え置いたが、22年度は4.5%上昇と、前回会合時の5.3%上昇から引き下げた。22年度の四半期別見通しは、第1四半期(4−6月期)が同4.9%上昇(前回会合時は同5.0%上昇)、第2四半期(7−9月)を同5.0%上昇(同変わらず)と予想し、新たに第3四半期(10−12月)を同4.0%上昇、第4四半期(23年1−3月)を同4.2%上昇と予想した。インフレ見通しに対するリスクは「おおむねバランスが取れている」としている。
次回の金融政策決定会合は4月6−8日に開かれる予定。
<関連銘柄>
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