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新興国ニュース

<新興国eye>ルーマニア中銀、予想外の0.50ポイント利上げを決定

2022-02-10 10:36:00.0

 ルーマニア国立銀行(中銀)は9日の金融政策決定会合で、最近の急激なインフレ上昇を抑制するため、主要政策金利である1週間物レポ金利を2.00%から0.50ポイント引き上げ、2.50%とすることを決めた。追加利上げは市場の予想通りだったものの、0.25ポイントの利上げ予想が大勢だったため、予想外の大幅利上げとなった。

 市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利も3.00%から3.50%に、下限にあたる資金吸収のための預金金利を1.00%から1.50%に、それぞれ同率引き上げた。

 中銀は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による国内経済への悪影響を緩和するため、20年3月20日の緊急会合で政策金利を0.50ポイント引き下げ、5月と8月も各0.25引き下げた。21年1月会合でも0.25ポイント引き下げ、利下げ幅が20年以降、計1.25ポイントに達したことを受け、3月会合から据え置きに転じた。しかし、最近の急速なインフレ上昇を抑制するため、10月会合で18年5月以来3年5カ月ぶりに利上げに転換。利上げはこれで4会合連続となり、利上げ幅も計1.25ポイントに達した。今回の0.50ポイントの大幅利上げは08年の世界的な金融危機以来14年ぶり。

 市中銀行が中銀に預ける預金準備率については、自国通貨建ての預金準備率を8.00%、外国通貨建ての預金準備率を5.00%に、それぞれ据え置いた。

 中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げを決めたことについて、「21年12月のインフレ率(全体指数)が前年比8.19%上昇と、11月の同7.8%上昇を上回り、物価目標レンジ(1.5−3.5%)の上限を超えている。コアインフレ率も12月は同4.7%上昇(11月は同4.3%上昇)と、伸びが加速した」とした上で、「今回の会合で承認された最新の2月インフレ報告書(11日公表予定)では、22年4−6月期にインフレ率が天然ガスと電力の大幅な価格上昇により、2ケタの大幅な伸びに加速する」とし、インフレ抑制を強めた。

 ただ、「(7−9月期以降はインフレ率が」徐々に減速し、23年前半には急速に低下。23年10−12月期にはベース効果に加え、需要過多の状況が緩和し、物価目標のレンジ内に収束する」とみている。前回会合時では物価目標レンジ内に戻る時期を「23年7−9月期」としており、3カ月遅れとなった。

 今後の金融政策の見通しについては、「持続可能な経済の達成につながる方法で、中期的にインフレ期待を抑制し、政策金利の引き上げを通じ、貯蓄をうながし、インフレ率を2.5%±1ポイントの物価目標に戻すことを目指す」とし、景気支援とインフレ抑制の両立を目指す考えを示した。

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提供:モーニングスター社