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新興国ニュース

<新興国eye>ポーランド中銀、0.50ポイント追加利上げ―5会合連続

2022-02-09 11:01:00.0

 ポーランド中銀は8日の金融政策委員会で、インフレ加速を抑制するため、主要政策金利の7日物レファレンス金利を0.50ポイント引き上げ、2.75%とすることを決めた。市場予想通りだった。一部では0.75ポイントの大幅利上げを予想していた。

 ロンバート金利、再割引金利、公定歩合、預金金利も同率引き上げ、それぞれ3.25%、2.80%、2.85%、2.25%とし、自国通貨建てと外貨建ての預金準備率も2.00%から3.50%に引き上げることを決めた。いずれも9日から適用される。

 中銀は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、20年3月17日の緊急会合で5年ぶりに0.50ポイントの大幅利下げを決め、その後も5月まで3会合連続で引き下げた。6月会合で据え置きに転じ、21年に入っても9月会合まで14会合連続で金融緩和政策を継続していたが、インフレの急加速を受け、10月会合で12年5月以来9年5カ月ぶりに利上げに転じ、利上げはこれで5会合連続となる。

 中銀は声明文で、前回会合時と同様に、「さらなる景気回復と良好な労働市場が継続することが予想され、また、(エネルギー価格や農産物価格の上昇やサプライチェーン(部品供給網)の寸断など)外部からの物価圧力が持続する中で、金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)でインフレ率がわれわれの物価目標を上回り続けるリスクがある。中期的にインフレ率を物価目標にまで引き下げるため、利上げ継続を決めた」としている。

 最新の21年12月のインフレ率は前年比8.6%上昇と、11月の同7.8%上昇を上回り、21年ぶりの高い伸びとなった。1月は同10%上昇に達すると見られ、インフレの急加速が続きそうだ。中銀が21年11月に発表した最新の中期経済予測では、22年は5.1−6.5%上昇と、高水準のインフレ率を予想している。ただ、23年の見通しを2.7−4.6%上昇と予想しており、中銀は今回の会合でも、「長期的には、目下の物価を押し上げているいくつかの世界的な外部要因が後退するほか、利上げ効果によりインフレは低下する」と見ている。

 経済の見通しについては、「ポーランドの21年GDP(国内総生産)は5.7%増となり、経済は回復し続けている。失業率の低下と平均賃金の大幅上昇が示すように、労働市場の状況も同様に改善している。今後数四半期、経済情勢は引き続き良好が予想される」としている。ただ、「新型コロナやサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)、エネルギー価格の高騰が景気見通しのリスク要因」との見解も示し、警戒感を緩めていない。

 今後の金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「今後数カ月の金融政策決定は引き続き、パンデミック(感染症の世界的大流行)ショック後の持続可能な経済成長を支えるよう、経済情勢を考慮しながら、中期的にインフレ率を物価目標に収束するまで低下させることを目指す」と追加利上げの可能性を示唆している。

 次回の会合は3月8日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社