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<新興国eye>チェコ中銀、0.75ポイント利上げ―利上げサイクル終了の可能性示唆
2022-02-04 12:04:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は3日の金融政策決定会合で、インフレ加速を抑制するため、政策金利の2週間物レポ金利を0.75ポイント引き上げ、4.50%とすることを5対2の賛成多数で決めた。市場予想通りだった。新金利は4日から適用される。
前回会合時と同様、今回の会合でも2委員が据え置きを主張し、利上げに反対票を投じた。
中銀は最近のインフレ加速を受け、21年6月会合で20年2月以来の利上げ(0.25ポイント)を再開し、8月に0.25ポイント、9月、11月、前回12月会合でそれぞれ0.75ポイント、1.25ポイント、1.00ポイント引き上げており、これで利上げは6会合連続。21年6月以降の利上げ幅は計4.25ポイントに達した。
中銀は追加利上げを決めたことについて、「インフレ率(全体指数)は22年初めにさらに大幅に上昇し、前年比9%上昇を超える可能性がある。インフレ率を構成するすべてのセクターが上昇し、インフレ全体を押し上げ、コアインフレ率もさらに上昇する見通しだ」とした上で、「2%上昇の物価目標に対するインフレ期待の安定が弱まる可能性や、海外での金融政策の急激な引き締めとウクライナ情勢の悪化の結果としての通貨コルナの伸び鈍化が国内の金利低下につながり、インフレ上ブレリスクとなる」と追加の金融引き締めが必要になったとしている。
中銀は今回の会合で冬季経済予測を公表し、22年のインフレ率見通しを8.5%上昇(前回予測は5.6%上昇)、23年は2.3%上昇(同2.1%上昇)と、いずれも引き上げた。
今後の金融政策の見通しについては、「将来の金融政策は、今後、入手可能な新しい情報と将来の経済予測に依存する」とし、今回の大幅利上げを最後に、利上げサイクルを終了する可能性を示唆した。
前回会合時に使われた「インフレ期待が物価目標の2%上昇を著しくオーバーシュートすることは容認しない」、「最新の経済予測に沿って、利上げを継続する用意がある」との文言が削除されており、中銀のイジー・ルスノク総裁も会合後の会見で、「政策金利の上限はないが、経済が期待通りに進展すれば、これ以上の大幅な引き上げは必要ないかもしれない」と述べている。
次回の会合は3月31日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




