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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、1.50ポイントの追加利上げを決定―市場予想通り

2022-02-03 14:17:00.0

 ブラジル中央銀行は2日の金融政策決定委員会で、最近の急速なインフレ上昇を受け、期待インフレを抑制するため、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を1.50ポイント引き上げ、10.75%にすることを全員一致で決めた。市場予想通りだった。

 中銀はインフレの急加速を受け、21年3月会合で15年7月以来、5年8カ月ぶりに利上げに転換。5月と6月は各0.75ポイント、8月は1.00ポイント、10月と12月は各1.50ポイントの大幅利上げを実施した。今回も同率の大幅引き上げを決め、政策金利は17年5月(11.25%)以来4年9カ月ぶりに2ケタの水準となっている。8会合連続の利上げとなり、これで21年3月以降の利上げ幅は計9.00ポイントに達した。

 中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げについて、前回12月会合時と同様、「インフレ率は全体指数とコア指数の両方が予想以上に高くなっている。コアインフレ率も物価目標の許容レンジを超えている」とした上で、「インフレ見通しに対するリスクは上振れ・下振れの両リスクがある。コモディティ(国際相場商品)相場が元に戻り、インフレ率が低下する可能性があるが、その一方で、財政政策(財政肥大化)による金融市場への悪影響やソブリン債のリスクプレミアム(国債金利に対する上乗せ金利)の上昇リスクがあり、インフレ率は経済予測の標準シナリオをオーバーシュートする可能性がある」とインフレ加速懸念を強調した。

 また、中銀は前回会合時と同様、「追加利上げは、金融政策が波及する一定の期間内(22年と23年の一部を含む)にインフレ率が物価目標に収束させる見通しと合致する。物価の安定の目標を損なうことなく、雇用の最大化と経済の平準化(経済の急変動の抑制)に寄与する」との文言も残している。

 今後の金融政策については前回会合時と同様、「インフレ加速の見通しや長期のインフレ期待の上昇リスクを考えると、金融引き締めを禁止領域にまで大きく進めることは適切であり、ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)のプロセスと物価目標近辺でのインフレ期待が確実になるまで、この戦略を続ける」としたが、「次回会合では金利調整ペースを緩めることが適切だ」とし、次回3月会合で小幅利上げの可能性を示した。

 中銀は今回の会合でも標準シナリオでの政策金利の見通しを、22年を11.75%、23年を8.00%とし、いずれも前回予想を据え置いた。市場では5月までに政策金利が12.00%に達するが、それ以降は据え置かれ、12月に11.75%に引き下げられると予想している。

 次回の金融政策決定会合は3月15−16日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社