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<新興国eye>カンボジア政府、スタートアップ国家プログラムを開始
2022-01-07 10:27:00.0
12月8日、カンボジア経済財政省は、「スタートアップカンボジア」国家プログラムを開始したと発表しました。スタートアップカンボジアは、カンボジアデジタル経済社会政策枠組の一環となる国家プログラムであり、地場のスタートアップ企業を振興すること、特に、活力ある起業家のための環境を整備することを目的としています。
スタートアップカンボジアでは、まず、多くの関係者のための情報収集・情報提供のためのデジタルプラットフォームの開発を行いました。このプラットフォームでは、関係者の一覧表、スタートアップ支援プログラム、イベントカレンダー、情報ライブラリーなどの情報を提供しています。また、今後は、協力・協業を望む関係者のスマートマッチングなども行っていくとしています。
カンボジア産業開発政策では、外資の誘致、地場中小企業の振興に加えて、イノベーション産業の振興を行うとしています。
カンボジアは、先進国のような既得権益層や過去のしがらみが少なく、また、法規制もまだ厳しくないことから、様々なビジネスの開発、試験的運用、展開などについて比較的自由にやりやすいという長所があります。特に、ITやフィンテックといった先進的分野での可能性は大きいものがあると見られます。そのためにも、地場のスタートアップを振興し、育成していくことは、カンボジア経済の将来にとって重要な課題となっています。
情報の提供や資金的な支援、人材の育成など、スタートアップ向けの総合的な環境整備について、官民協力して実施していくことが重要となっているものと見られます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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