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新興国ニュース

<新興国eye>トルコ政府が新たなインフレ対策を検討―リラ建て物価連動債や金ETF導入か

2022-01-06 10:20:00.0

 トルコのヌレッティン・ネバティ財務相は4日、地元アナドル通信社のインタビューで、最近の急激なインフレ加速を受け、21年12月下旬に導入した外貨預金保護スキームと同様、通貨トルコリラへの投資を促進することによりインフレの高騰を抑える新たなインフレ対策を検討していることを明らかにした。同相は、「外国為替保護預金スキームのような金融商品を新たに開発し、リラの魅力を高めることで、インフレを引き下げる」としている。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。

 政府は21年12月20日、インフレ加速の元凶となっているトルコリラの急落を阻止すると同時に、リラ預金を促進させるため、外貨預金をリラ預金(定期預金)に転換できる外貨預金保護スキーム(外貨連動リラ預金口座の開設)を導入したが、同相によると、同スキームに基づくリラ預金残高はすでに840億トルコリラ(約7279億円)に達している。

 今後もトルコリラへの投資を拡大させるため、大統領府財政局のギヨクセル・アシャン局長は21年12月31日、財務省が物価連動債の発行を検討していることを明らかにしている。

 トルコのエルドアン大統領も4日、与党・公正発展党(AK)の地方代表向け演説で、「インフレ加速を阻止するため、リラの価値を高める必要がある」とした上で、国民に対し、すべての預金をリラ建て預金とし、自宅に保管している金を銀行に預けるよう呼び掛けた。

 これに関し、アシャン財務局長は金の現物と交換可能な金ETF(上場投資信託)の発行を認めることにより、金を直接、金融システムに供給する金融措置を検討していることも明らかにしている。トルコ国民の金保有量は推定約5000トン、金額で約2800億ドル(約32.5兆円)に相当する。

 市場ではこの一部でも銀行に預けられることは金融システムの基盤強化、ひいてはトルコリラ相場の安定に寄与すると見ている。

 トルコ中銀も21年末に、こうした銀行への金貯蓄を促進するためのインセンチブ(奨励策)を拡大する方針を明らかにしている。

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 上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社