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<新興国eye>インドネシア中銀、予想通り政策金利据え置き―9会合連続
2021-11-19 12:33:00.0
インドネシア中央銀行(BI)は18日の理事会で、デルタ株感染拡大による経済への悪影響を緩和し、ルピア相場を安定させて景気を支援するため、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を引き続き、過去最低水準の3.50%に据え置くことを決めた。市場予想通りだった。
また、中銀は過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も2.75%、翌日物貸出ファシリティー金利も4.25%と、いずれも据え置いた。
中銀は新型コロナウイルスのパンデック(世界的大流行)による景気悪化を受け、20年2月から7月まで4会合連続で利下げを実施。11月会合、21年2月会合で利下げを再開し、利下げ幅は20年2月以降で計1.50ポイントに達した。3月以降は据え置いており、今回で据え置きは前回10月会合に続いて9会合連続。
中銀は会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回会合時と同様、「今回の据え置き決定は、低インフレが今後も続くと予想される中、景気回復を支援する一方で、通貨ルピア相場と金融システムを安定させる必要性と合致する」とした。
その上で、今後の金融政策についても、前回会合時と同様、「マクロ経済と金融システムの安定を維持し、一段の景気回復の措置を支援するため、ポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を最適化していく」とした。
具体的にはルピア相場の安定(過度の相場下落阻止)のため、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映した動きとなるよう、(ドル売り・ルピア買いの)市場介入を実施することや、引き続き、金融緩和スタンスの有効性を補完するため、公開市場操作(オペ)を強化するとしている。
ルピア相場については、「ルピア相場は(インフレ加速による世界的な金融引き締め懸念で)海外からの資金流入が抑制されたため、(主要通貨に対し)弱い状態となっている」とした上で、「経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)と市場メカニズムを反映するよう、為替相場の安定化政策を引き続き強化していく」とした。11月17日時点のルピア相場は対ドルで弱含んでいるが、中銀は、「タイやマレーシア、フィリッピンに比べ、自国通貨安の進行は緩やかだ」としている。
中銀のペリー・ワルジヨ総裁は会合後の会見で、ルピア相場について、「今期(10−12月)のインドネシア経済は堅調な輸出や個人消費、政府の景気刺激策により、成長率が加速する。ルピア相場はもっと上昇する(ルピア高)余地がある」との判断を示している。
インフレ見通しについては、「インフレ率は10月のCPI(消費者物価指数)が前年比1.66%上昇と、9月の1.6%上昇からやや加速した」としたものの、「コアインフレ率は国内需要が高まっている中で、為替相場が安定していることや、インフレ期待が沈静化しているため、低水準で維持されている」とコントロールされていることを強調。21年と22年のインフレ率は「物価目標(3%上昇±1%)レンジ内で推移する」と予想している。前回会合時では「21年のインフレ率は物価目標レンジの中心値をやや下回る水準」としていた。
景気見通しについては、「国内経済の改善は緩やかに続く」との見通しを示した。「21年第4四半期(10−12月)には、輸出実績の改善、政府の財政支出の増加、消費と投資の増加に支えられ、経済パフォーマンスが改善する」との見方を示し、22年の見通しについては、前回会合時と同様、「ワクチン接種の加速による人の移動の拡大や強い輸出、主要産業セクターの活動再開、政府の景気刺激策により、改善が進む」とした。
次回の金融政策決定会合は12月15−16日に開かれる予定。
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