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新興国ニュース

<新興国eye>ハンガリー中銀、0.30ポイント追加利上げ―今後も利上げ継続へ

2021-11-18 08:57:00.0

 ハンガリー中央銀行は16日の金融理事会で、主要政策金利であるベース金利(準備預金への付利金利)を0.30ポイント引き上げ、2.10%とすることを決めた。市場予想通りだった。また、他の政策金利も同率引き上げ、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利を1.15%、また、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利もそれぞれ3.05%とした。新金利は17日から適用された。

 中銀は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の沈静化による経済活動の再開でインフレが加速し始めたことを受け、6月会合でベース金利だけを引き上げ、他の金利は据え置いた。7月、8月、9月と前回10月の会合ではすべての政策金利を同率引き上げた。これで利上げは6会合連続となり、利上げ幅は計1.50ポイントに達した。

 中銀は追加利上げを決めたことについて、「インフレ率は11月に前年比7%超の上昇(10月は6.5%上昇)となり、22年は9月四半期インフレ報告書で予測されたよりも全体として大幅に高くなる」」とした上で、「堅調な労働市場が今後、力強い賃金の伸びとより高いインフレ環境と相まって、インフレ期待の高まりや第2ラウンドのインフレ加速リスクにつながる可能性がある」とインフレの先行きに強い警戒感を示した。

 金融政策の見通しについては、「第2ラウンドのインフレ加速リスクを軽減するため、インフレ期待を適切かつ継続的に抑制することが優先事項と考えている。政策金利の引き上げサイクルを継続することにより、インフレ期待を適切なものにする」とした上で、「今後、インフレ率が持続的に物価目標(3%上昇)の水準で落ち着く見通しや、インフレ見通しの上ブレ・下ブレの両リスクが金融政策のタイム・ホライズン(時間軸)で均衡するまで利上げサイクルを続ける」との方針を示している。

 景気見通しについては、今回の会合でも、21年GDP(国内総生産)見通しを6.5−7.0%増、22年は5.0−6.0%増と、従来見通しを据え置いた。

 また、9月会合で、テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)を一段と進めるため、9月27日から週買い入れ額を500億フォリントから400億フォリント(約142億円)に減額することを決めたが、今後の買い入れペースについて声明文で、「12月会合で、22年1−3月期の週買い入れペースを決める」とした。その上で、「今後の買い入れ減額のペースや中身については必要に応じて柔軟に決める」との文言を残した。市場ではこの文言はデルタ株の感染拡大による景気回復の遅れを警戒したものと見ている。また、中銀は、「保有国債は市場に売却せず、買い入れた国債は満期まで保有する」とし、保有国債の減額には否定的な考えを示した。

 次回の金融政策決定会合は12月14日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社