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<新興国eye>タイ中銀、政策金利0.5%を据え置き―12会合連続
2021-11-11 11:22:00.0
タイ中央銀行は10日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を過去最低水準の0.50%に据え置くことを全員一致で決めた。市場予想通りだった。
中銀は20年の2月会合で政策金利を0.25ポイント引き下げたあと、3月20日の緊急会合で、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の悪影響により、タイ経済のリセッション(景気後退)懸念が強まったとして、0.25ポイント引き下げた。その後、5月に20年で3回目となる利下げを実施。20年6月、現状維持に転換した。据え置きはこれで12会合連続。
中銀は会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、「タイ経済は21年7−9月期に底打ちし、回復段階に入った。一方、ワクチン接種の進展が加速し、経済見通しに対する下ブレリスクは低下した」とした一方で、「脆弱な景気回復の見通しは、依然、先行きの不確実性の影響を受け続ける。世界的なエネルギー価格の上昇で、インフレが一時的に上昇しており、上ブレリスクがある」と指摘。その上で、「われわれは継続的な金融緩和政策が経済成長を支援するため、現維持を決めた」としている。
また、声明文では、「これまでわれわれは物価安定と持続的な経済成長、金融市場の安定を目指す金融政策の枠組みの中で、景気回復の支援に重点を置いてきた」とした上で、「今後は景気回復を一段と強めるため、政府が所得の引き上げや潜在的な経済成長を高める財政措置を講じる必要がある。政府の財政措置と官庁間の政策調整が景気回復を支援する上で重要となる」とし、政府の財政支援の必要性を強調した。
今後の金融政策については、「タイ経済の景気見通しに影響を与える、感染防止措置緩和後の感染再拡大や財政、金融、融資の景気支援措置の有効性、世界的なエネルギー価格の上昇による物価上昇を注視し、必要に応じ、追加の金融政策措置を講じる用意がある」とした。
次回会合は12月22日に開催される予定。
<関連銘柄>
タイSET<1559>、アジア債券<1349>、上場EM債<1566>、
上場MSエマ<1681>、アセアン50<2043>
提供:モーニングスター社




