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<新興国eye>前週のブラジル株、中銀の大幅利上げや原油安を嫌気し続落=BRICs市況
2021-11-01 11:12:00.0
前週(10月25−29日)のブラジル株式市場は29日のボベスパ指数が前日比2.09%安の10万3500.7、週間ベースでは22日終値比2.63%安となり、続落した。
週明け25日の指数は3営業日ぶりに反発して始まった。海外市場が堅調となり、ブラジル市場でも買い安心感が広がった。
26日は反落し、週末24日まで4営業日続落した。
26日は、10月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)が市場予想を上回り、26年ぶりの高水準となったことを受け、ブラジル中央銀行(中銀)による大幅利上げ観測が強まり、売り優勢となった。
27日も、大幅利上げへの懸念が相場を下押ししたほか、原油先物価格の下落で資源セクターが売られ、指数の下げを主導した。
28日は、前日引け後に終了した中銀の金融政策決定会合で市場の大方の予想通り、政策金利を1.50ポイント引き上げ、7.75%とすることを決定。加えて、次回12月会合でも同程度の利上げを示唆したことが嫌気され、売りが一段と強まった。
29日、市場では中銀の1.50ポイント利上げでもインフレ抑制は難しいとの観測が強まり、売り優勢となった。政府がエイド・ブラジルの拡充(22年12月までに1世帯当たり月400レアルを1400万−1700万世帯に支給)に必要な300億レアルの追加財政支出を計画しているため、財政の肥大化により中銀だけの力ではインフレ抑制は困難と見られている。
今週(1−5日)の株式市場は、国内外のデルタ株感染拡大の動向や、欧米やアジアの市場動向、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、政治動向、社会保障の拡充に伴う財政規律問題も注目される。主な経済指標の発表予定は1日の10月貿易収支と10月製造業PMI(購買担当者景気指数)、3日の10月IPC−Fipeインフレ指数(サンパウロ大学経済研究所が発表する消費者物価指数)、4日の9月鉱工業生産と10月サービス業PMIなど。2日は「万聖節」の祝日のため、休場となる。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




