新興国ニュース
<新興国eye>ルーマニア中銀、政策金利を0.25ポイント引き上げ
2021-10-06 12:25:00.0
ルーマニア国立銀行(中銀)は5日の金融政策決定会合で、最近の急激なインフレ上昇を抑制するため、主要政策金利である1週間物レポ金利を1.25%から0.25ポイント引き上げ、1.50%とすることを決めた。市場予想通りだった。
また、中銀は主要政策金利の±0.50ポイントのレンジの上限にあたる市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利も2.00%、下限にあたる資金吸収のための預金金利も1.00%と、いずれも同率引き上げた。新金利はいずれも6日から適用される。
中銀は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による国内経済への悪影響を緩和するため、20年3月20日の緊急会合で政策金利を0.50ポイント引き下げ、5月と8月も各0.25ポイント引き下げた。21年に入り、1月会合でも0.25ポイントの引き下げ、利下げ幅が20年以降、計1.25ポイントに達したことを受け、3月会合から据え置きに転じ、前回会合まで4会合連続で据え置いていた。利上げは18年5月以来3年5カ月ぶり。
金融システム内の流動性を適切に管理するため、市中銀行が中銀に預ける預金準備率については、自国通貨建ての預金準備率を8.00%に、外国通貨建ての預金準備率を5.00%に据え置いた。
中銀は会合後に発表した声明文で、利上げを決めたことについて、「インフレ率は6月の3.94%上昇から7月には4.95%上昇、8月には5.25%上昇に達し、物価目標レンジ(2.5%±1ポイント上昇)の上限(3.5%上昇)を大幅に上回り、経済予測もやや上回った」とした上で、「供給サイドのショック(サプライチェーンの寸断)により、短期的にインフレ率が上昇し、従来予想を大幅に上回ることが予想され、物価目標レンジの上限を長期にわたり大きく上回ると見られる」とインフレ加速懸念が強まったためとしている。
また、「国内でのデルタ株感染拡大やワクチン接種の著しい遅れを考慮すると、今後のパンデミックとそれに伴う経済活動規制の進展が少なくとも短期的なインフレ見通しに対する大きな不確実性、かつ、リスクとなる」とし、目先のインフレ加速リスクに懸念を示した
雇用市場についても中銀は前回会合時と同様、「最近の雇用市場は思ったよりも好ましい状況になっているが、(デルタ株感染拡大やワクチン接種の著しい遅れが)雇用市場の先行きに悪影響を与える可能性がある」と懸念を示している。
今後の金融政策の見通しについては前回会合時と同様、「中期的な物価安定の達成に必要なあらゆる手段を講じる用意がある」とした。
次回会合は11月9日に開かれる予定。
<関連銘柄>
上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




